2018年 11月 24日(土)〜25日(日)   鉾岳
 「鉾岳」の岩登りを満喫(クライミング・オールディーズ)
九州(宮崎) 大崩山塊
岳(L) ヒデさん サト(見学) 他1人
■11月24日
16:30 黒崎発 → 21:00 鹿川キャンプ場着 → 22:30 就寝
■11月25日
6:00 起床 → 7:20 取付 → 11:35 登攀終了 → 13:20 テント場 → 18:30 八幡西着
★岳 記★   

 今年最後に一番満足のいく結果になった「鉾岳のクライミング」を振り返る。今年も何回か北九州周辺でクライミングの練習を続けてきた。遠出をしない時は、「玄海青年の家」でボードクライミングを楽しんできた。その1年間の集大成として、今回の鉾岳の岩登りが良い締めくくりになった。私も4年ぶりの鉾岳だったので、懐かしさもあった。
 ヒデは鉾岳の岩登りは初めてだし、もう一人も経験としては1回来たことがあるだけだった。その3人で今年最後の本格的なクライミングをして、晩秋の1日を宮﨑の山奥で過ごしてきた。鉾岳は巨大な1枚岩の岸壁で、フリクションがとてもよく効くので、かなりの傾斜のある場所でも、微妙なバランスで移動することができる。まずは、ヒデに頑張ってもらうために、最初の数ピッチのリードをお願いした。特別に難しい箇所があるわけでも無く、任されたリードを無事にこなすことができた。ビレイポイントもきちんと作って後続を確保していたのも良かった。3ピッチが終わった時点で壁の中腹まで来ている。 ここからトラバースに移る
 リードを交代した。40mほどの「ぬっぺり」した壁の横断に最初は少し緊張するが、目と身体が慣れてきて移動がスムーズになってきた。支点が2カ所あった。晴れるはずの天気が薄曇りで肌寒い。無事に3人で通過して、大滝を目指して横断バンドを移動した。最初は「晩秋の庵」を行こうかと思ったがルートの様子がよくわからずに時間を少し無駄にしてしまった。結局、「大滝左」ルートを行くことにした。
 終わってしまった今では、緊張感も十分あって面白いルートだったと感慨にふけることもできるが、登っている最中はドーパミンが脳内に溢れる位の高揚感があった。今までに無いくらいのバランスとフリクションを駆使して、後半の2ピッチを登り切った。
 そしてラストの易しいショートクラックを登って、無事にクライミングが終了した。4時間位で登り切った。全員が60歳代(平均64歳)だが、力一杯、クライミングに集中しエンジョイすることができた、と思っている。私としては、久々に良い刺激になった。これ以上、何かを望むべくもないが、来年も安全で楽しいクライミングが続けられることを楽しみにしたい。(余裕で下山し、北九州まで4時間半で戻ってくることができた。東九州道のおかげで移動がとても便利になった。経費も1人5000円程度で済んだ。)


 2018年 11月 23日(金/祝日)   帆柱山・皿倉山
 晩秋の里山に鍛える。(クライミング・オールディーズ)
九州(福岡) 帆柱山系
岳(L) サト ヒデさん
8:30 鷹見神社発 → 9:40 帆柱山着 13:101 → 14:30 中ノ岩(アイゼン訓練) → 15:10 皿倉山着 → 16:10 鷹見神社着
★岳 記★   

 紅葉シーズン最後の連休だったが、遠出の予定がなかったので、近くの山でトレーニングをして過ごすことにした。そうなると、出かけるのは、皿倉山に周回歩荷訓練に出かけるだけだ。いつもは、皿倉ケーブル下の駐車場(1日300円)を使うが、今回は予定を変更して、鷹見神社に集合して、帆柱山経由で歩荷訓練をすることにした。
 8時30分に三人で神社を出発して、「小河内原登山口」を経て帆柱山を目指した。ヒデはこのコースが初めてだったようだ。 たいていの登山者は行者尾根を利用するので、わざわざここまで回って来る人は少ない。このコースは今年2回目だが、荒れ放題で状態が良くない。1時間で帆柱山に着いてから、市ノ瀬峠経由で鷹見神社に戻って来た。
 ここからの急登を20㎏近い荷物を担いで、40分程度で周回歩道まで登り切ることが毎回の課題だ。調子が良ければ40分丁度もあり得る。そうでなくても、45分位で歩けるかどうかだ。今回はハイカーのサトに先に歩いてもらい、41分で登り切ることができた。このコースの途中に紅葉が残っていたりするが、今回はさすがに見るほどの紅葉はなかった。そのまま、休憩を取らずに皿倉ビジターセンターまで行って午前中のトレーニングが終わった。
 20分の昼食休憩後、「中ノ岩」に移動した。冬場になると必ず何回かは訪れる岩トレの場所だ。40歳代の頃に久しぶりに初めて訪れてから、20年は経つだろうか?かつてK山岳会が手入れしていた場所だが、今は私たちの他に訪れる人は少ない。何ができる訳でもないが、アイゼンを装着してのトレーニングには打って付けの場所だ。岩には無数の爪痕が残っている。その同じ場所で、サトのために、まずは懸垂下降の練習をして、その同じロープを使ってアイゼンクライミングの練習をやってみた。アイゼンの爪先が微妙に乗るスタンスがあって、左の指先が僅かに入るだけの窪み(ホールド)がある。それらを利用して、右手でさらに少し上の指先が三本入る窪み(ホールド)を取りに行く。この動作が上手くいくと身体が安定して、さらに岩場の上部に移動ができる。ヒデが何回か頑張ってやってみた。最初はあっけなくロープにぶら下がってしまった。何回か試す内に、動き(ムーぶ)が良くなってきた。しかし、それに連れて体勢を維持できる力が無くなってきて、もう限界だった。1時間程度のトレーニングだったが、やはり面白かった。
 もう3時が近い。荷物を担ぎ直して、山頂を目指して藪の中を登り直した。風が冷たく感じだした。普通なら30分で山道をケーブル駐車場まで戻ってくるが、今日は、反対側の駐車場に戻らないといけない。最後の歩荷だ。夕方の日射しを浴びながら、ノンビリと鷹見神社まで戻ってきた。近場の里山だが、1日が過ぎた。それなりに満ち足りた気分になった。