アルパインクライミングの醍醐味を感じる時!(登山時報投稿記事より)

 オーストリアアルプスに、グロスグロックナー山(3798m)という、秀峰がある。これは NHK(BS)の「世界の名峰」でも紹介されるほどの山で、オーストリアの最高峰でもある。
 この夏、久しぶりの海外登山で、オーストリアに行って、この秀峰にバリエーションルートから 登頂を目指すことになった。 麓の村(カルス)を早朝(5:00)に出発して、登山口の駐車場に車を停めて 登り始めた。約11時間ほどて、前日の雪の残る岩尾根を登りきり、2人で山頂に立つことができた。(8月4日 16:30頃山頂)
 日本では、体験することのできない、山の魅力と迫力が海外にはある。また、機会があれば海外でアルパインクライミングを 楽しんでみたいと思っている。
 しかし、普段は近場のゲレンデで、仲間と仲良くクライミングの練習をして、楽しい時間を過ごしています。 本格的なアルパイン・クライミングの発端もゲレンデでの小さな一歩(一手)がスタートです。色々な目標に向かって、 楽しくゲレンデクライミングをしながら、バランス感覚も鍛えて行きましょう。「夢や希望を持つことが、生きるエネルギーである。」

ーーー 右上写真説明 ーーー
標高3000m付近を通過する。山頂は、雪煙がたなびいている当り。この地点からでも、約6時間はかかった。

 【合同】 2021年9月4日(土)・5日(日)  国見岩クライミング練習

九州(福岡県) 帆柱山系
皿倉山(国見岩)
ピナクル あしび山の会 想山会 福岡アザレアの会 MAP ゆるパインクラブ やまびこの会  一般から1名、今年の登山学校受講生が5人
★OBヒデさん 記★

 今年の夏は長雨で中々国見岩に行けず、草や苔が岩場に生えてきて整備をしなければならない状態になっていました。そこで9月4日と5日に岩場の整備を兼ねて北九州市の皿倉山の国見岩で合同の練習を行いました。 参加者は4日は6人、5日は12人と多くの方が参加しました。参加した会は、ピナクル、あしび、想山会、福岡アザレアの会、MAP、ゆるパインクラブ、やまびこの会、 と一般から1名、今年の登山学校受講生が5人です。
 計画では8時半に現地集合16時解散、内容は4日が国見岩上部のカンテ、フェース、ジェードル(それぞれ7m程)で、支点構築、セカンドビレイ、クライムダウン、懸垂下降。 5日が国見岩下部のスラブ壁、五つ岩でビレイ、ムーブ、懸垂下降と草刈りの予定でした。
 初日は前日からの雨の影響で国見岩集合時間を10時に変更しました。 自己紹介と国見岩のコースや実施内容について説明し装備を付けて下部のバランス岩に移動。 しかしバランス岩は濡れていたので諦めて、東側の連続した岩場コースでウオーミングアップを行いました。 上部の国見レイバックルートは乾いており、トップロープで練習をすることになりました。 全員が奮闘しながらトライしたが中々難しい中、登山学校受講生の若者Mさんが意図も簡単に登ってしまいました。彼はクライマーで、彼のきれいなムーブはみんなの参考になりました。 昼過ぎになると他のルートも乾いてきたのでジェードルや西側のカンテもトップロープで練習しました。
 2日目は天気は良好。参加者が12人と多いので2組に分けて国見岩上部のルートで練習。 後半は初日と同じ国見レイバックをみんなでトライしました。あっという間に時間が過ぎ16時には終了しました。
 MAP山の会のKさんが1時間ほど一人草刈り機で整備をやっていただきました。感謝します。

 国見岩は5mから9mくらいのルートが10数本あり、支点構築やセカンドビレイを繰り返し多く出来 ます。また、直ぐそばで指導できるので初心者が練習するのにいい場所です。 グレードも5.7から5.10bくらいまであり、それなりに楽しめます。 今後、マルチピッチのルート整備を進めようとしています。北九州市周辺以外の皆さんもどうぞ登りに来てください。


 【自主山行】 2019年 10月 6日(日)  秋の岩トレ・オールディーズ
中国(山口県) 山口市名田島
岳 サト 一般3名
7:00 八幡西発(約2時間) ⇒ 9:40 〜 14:40 取付き地(4時間半滞在) ⇒ 18::00 八幡西着
=== 内 容 === 
午前中 ワォームアップのクライミング
午後〜 初心者のためのロープワーク(懸垂下降)
    トップロープクライミング
★岳 記★

 秋も10月というのに、爽やかな秋晴れの日が続かない。9月の後半の3連休は、台風の影響で、せっかくの遠出がご破算になってしまった。その後も天気は不順で、なかなか思ったことが出来ないでいた。そのモヤモヤを吹っ切るように、久しぶりにクライミングを楽しむべく、 山仲間5人で陶ヶ岳までやって来た。北九州から片道80km 2時間の行程だ。前日の夜は、にわか雨が降り、それなりに天気が心配だったが、なんとか天気も持ち直してきた。
 今回の目的は、全くの初心者にクライミングの楽しさを知ってもらうことと、懸垂下降の練習をすることだった。本人は、室内で、2回練習しているだけで、外岩は初めてだった。 午前中は、3人でロープを繋いで、国体ルートを登って軽い運動から始めることにした。日射しを浴びた岩場にいると、汗ばむくらいだ。岩肌も十分乾燥していて、申し分なかった。午前中の時間がすぐに過ぎた。最後は、初心者を除く4人で、直立したV字状のフェースを登って、山頂近くに出て午前の練習を終えた。
 その後、懸垂下降で基部まで戻ってきたが、懸垂下降を始める前のコールの声が不十分で、岩陰にいた後続パーティのメンバーの上にロープを落下させてしまった。まさに配慮不足で、これは真剣に反省をしないといけない結果になってしまった。
 午後からは、懸垂下降の練習で、時間が、やはり、あっという間に過ぎた。全く初めての練習なので、時間と手間はかかったが、最後は、周囲が見守る中、10m位の距離をスムーズに降りて行ったと思った。次は、場所を変えて国見岩で、準備万端ととのえて、何回も練習して慣れさせたいと思った。 昼からも汗ばむような暑さは変わらなかったが、最後まで、皆がクライミング(岩登り)に興じて、楽しい一日が終わった。


 【自主山行】 2019年 9月 15日(日)  秋の沢トレ(金山沢)オールディーズ
九州(福岡県)  背振山系
岳 ヒデさん サト
晴れ / かなり蒸し暑い
6:30 八幡西発 ⇒ 8:20〜8:30 千石の郷 → 8:55 坊主の滝 → 9:20〜11:20 坊主の滝 → 12:30〜12:45 金山山頂 → 14:20 帰着(その後入浴) → 18:00 八幡西着
★サト 記★

初回沢で教わった、
・手袋、沢靴の滑り具合を途中の岩で確認してみる
・滝の水が跳ねている所は岩があるので足を置ける
・片方の足が入る位の細い滝は足がはまって登りやすい
・ロープを降ろしてもらったら、そのロープの方向に登る
・どうしても登れない時は周りのサポートに頼る
・自分の装備を信じる
以上を頭に入れ挑んだ三回目沢

 スタートの坊主滝は、右に高巻きしその後入渓、朝からとても蒸し暑かったので気持ちが良い、沢の水もきれい。
 今回はロープを出さずに、途中登れない箇所はスリングで助けてもらい、ハードルが高い所は巻く。3人だったので早く終了した為、金山山頂を目指す事になり1時間で着くと思われた山頂が、この暑さの中、沢を登り水に浸かった体にはとても堪えた。今日一番のきつさだった。沢登り後の登山は良い訓練となった。今回も周りのサポートに助けられ感謝。下山口の入浴施設湧水千石の郷はリニューアルオープンしていて、とてもきれいで 良かった!入浴料金とセットになっていたデザートのかき氷が美味しく堪えた体にありがたかった。


 【会山行】 2019年 7月 15日(月・祝)
 皿倉山(国見岩)  初心&初級者対象 クライミング教室
九州(福岡県)  帆柱山系
岳 ヒデさん ガタ 川島 サト ローリングストーン
山ちゃん 泰 会員外5名
9:00 皿倉麓駅駐車場集合 →(移動) → 10:20 現地着 → 14:00 講習&練習終了(3時間程度) → 15:00 皿倉麓駅駐車場着
★岳 記★

 梅雨明けが待ち遠しい毎日だが、この日も殊更蒸し暑かった。運よく、雨は1日降らなかったが、雨上りのムッとした暑さの中で講習会を実施した。天気のきまぐれでしかなかったが、過去数週間の週末と比べると最悪の条件で、岩登り講習(クライミング)をすることになった。
 歩いていても、すぐに汗だくになってしまった。岩場について用意を始めても、足元は湿気立ち、岩もヌメッとしていた。それでも、ロープをセットして、バランス岩で3点確保を意識しての昇り降りをやってみた。会員以外の初心者が、4人ほどいたので、練習前に、ロープの8ノットの作り方をマンツーマンでやってみた。条件が良ければ、本当に気軽な動きができる場所だが、初心者の2人(男女)は、緊張(不安)感で、予想以上に苦戦してしまったようだ。
 その後、場所を移動して、岩稜帯の移動をやってみた。泥靴では不自由極まりないが、こういうこともあったりするので、とにかく気を付けて、昇り降りをやってみた。狭い場所には変わりはないが、何とか本番を意識してやってみたば、それなりの練習はできる。初心者の男性と更に岩場を移動して、国見岩の支柱まで来た。本来なら、フェースやスラブで実際の登りをしてみたいところだが、今日は本当にできることが限られていた。
 午後からは、岩場を裏側に回って、基部を歩いて戻ってきて、フェース城の段差のある岩場を登って終わりにしたかったが、足元が悪く、歩くのにも注意が要るほどだった。  結局、岩場の状態を考慮して、最後の部分(岩場を登ること)を省略して、歩いて戻っ   て来るだけだったが、それでも初心者にとっては、難渋するには十分だった。私も、戻ってくる途中に、足を滑らせて肘を思い切り岩場で打ち付けてしまった。 こんなことも、本当に起こりうる。気を抜けないなと、思ってしまった。
 時間も予定の2時を過ぎ、講習(練習)を終えた後、足元の悪い山道を、皆で他愛もない話をしながら帰ってきた。こんな一日だったが、悪くはなかった。次は、「岩場を登ること」に特化した講習会(練習会)をしたいと思う。


 【会山行】 2019年 6月 29日(日)  内住峡沢登り
九州(福岡県)  三郡山地
岳(L) 山ちゃん ヒデさん ヨコ サト anri 会員外1人
10:37 (190m)送電鉄塔脇 → 10:57~11:18 内住峡橋 → 11:35 CS滝→ 11:37~54 右折滝 → 11:57 (340m)二俣 → 12:01~30 倒木滝 → 12:53 (370m)二俣 → 13:08 林道渡渉地点 → 13:09~22 三差路 →13:36 内住峡橋 → 13:53 (190m)送電鉄塔脇
★山ちゃん 記★

九郎原の駅を過ぎ集落を抜け送電鉄塔脇に車を止め歩きだす。林道を内住峡橋まで歩き入渓。早速小滝の連続で泳げる釜もある。 5m折り返し滝でヒデさんがロープを出す。その後もたびたびロープを出して後続を登らせる。チョークストーン滝でははまった岩に近づき過ぎて上がるのに苦労するメンバー続出。 すぐ後のどん詰まりを右手から落ちてくる滝を水流の左から登るとしばらく小滝が続き倒木のある滝へ。ここはコケが多く滑りやすい。 張られたロープが最後のところで登る方向に対して側面から来ていたのでそこで皆行き詰ってしまう。支店を取り換え水流の上方向からロープをたらし、登れない人は引っ張り上げる。あとは小滝の連続で林道に上がりこれを下って車に戻る。 短いルートだったが明るい感じで初級ルートとして丁度よい沢だった。参加された皆さん、今後沢に行くときは笛を持って行きましょう。


 【 個人山行 】 2019年 6月 23日(日)
 皿倉山(国見岩) クライミング(岩トレ)オールディーズ
九州(福岡県) 帆柱山系
岳 会員外2人
■午前
皿倉周辺 歩荷
■午後
12:30 ~ クライミング練習(2時間程度)
★岳 記★

 とっくに梅雨入りをしていてもおかしくない時期だが、今日の日曜も1日を通して良い天気に恵まれた。昨日は、福岡まで「夏山フェスタ」の手伝いに出かけていて、あっという間に1日が終わってしまった。せっかくの週末を無駄に過ごしたくないので、急遽、皿倉に訓練に出かけてきた。正午にビジターセンターに着くと、外は風が爽やかで、心地よい。 そこから歩いて15分で国見岩に着くと、若者たちのグループがいた。丁度、練習を始めたばかりで、にぎやかだ。5人ぐらいでフェースをトップロープで登っていた。
 どこから来たのか聞かなかったが、近場の岩場で、こんなに人が集まるのも稀だ。少し下を除くと、もう2人いて年配者らしかった。降りてみると知り合いが2人で練習をしていた。お互い知り合いでもあり、練習の輪に入れさせてもらった。
 国見岩の様子を紹介するのも珍しいことなので、写真と文章で練習内容を紹介したい。 手始めに、5m程度の急なフェースでバランスクライミングをして、ワォームアップをする。それを3人で繰り返して、場所を移動する。狭いエリアだが、ワンポイントムーブが練習できる箇所がいくつもあって、2~3時間程度なら、すぐに時間が経ってしまう。 国見岩の支柱下が、いつもの定番スポットで、ここで時間をかけてムーブとバランスの練習を楽しみながら過ごす。内容は10.b位はあるかもしれない。外傾気味のフェースを、精一杯のバランスとパワーを発揮して超える。写真ではわかりにくいが、それなりにトレーニングにもなる。 そして、場所を下のスラブ壁に移動して、次の課題に挑む。大げさなことはないが、最初の出だしのムーブを四苦八苦して解決して、上部へ移るだけだが初心者の人には楽しめる。他にもジェードル登り、レイバック登り、等課題はそれなりにある。
 ぜひ、このHPを見て、身近な岩場だが。遊びに来てほしいと思っている。


 【 個人山行 】 2019年 6月 9日(日)  根子岳(天狗岩1443m)山行報告
九州(熊本県) 阿蘇山系
岳 会員外3人
■8日
18:00 八幡西発 → 23:00 現地(宮地)着
■9日
5:40 起床 → 6:45 日の尾峠発 → 11:20 天狗峰山 → 14:00 西峰着 → 14:40 日の尾峠着  (約8時間行動)
★岳 記★

 梅雨空を思わせる曇天の空を見ながら、予定のない週末をどう過ごすかで、思いあまって昔の会の友人に電話をしてみた。前日に久しぶりに再会して、根子岳に行く話を聞いていたので、同行できないか相談をすると、快諾を得た。そうなれば、後は早い。瞬時に用事を片付けて、 出発の時間を待つだけだった。軽ワゴン車に4人が乗って、5時間かけて熊本までやって来た。これが今回の山行の一番の思い出だ。後部座席で膝を折って、じっとしているのは、楽ではなかった。宮地駅近くの総合運動公園の駐車場でテントを張って、直ぐに寝てしまった。
 6時起床予定が、それより早く、5時半には、他の3人は起きている。テントを撤収して、日の尾峠に移動した。途中の道は、問題なく通過できた。ヤカタガウド方面に行く道が分からなかったが、以前来た時に駐車した記憶のある道路わきの空き地は、夏草が茂っていた。日の尾峠からの黒土の急斜面に足をすくわれながら、西峰を目指した。1時間位でスズタケの茂る地蔵尾根の道を合流するが、とにかく歩きづらい。 2,3日前の雨の影響で、午前中は足元が泥まみれになりがちだったが、西峰基部で装備を付けて、痩せ尾根の縦走を始めた。ヤカタガウド側の山肌に崩落の跡が痛々しい。最後には、山全体が崩壊してしまいそうである。
 泥で汚れた登山靴で岩場を登ろうとすると、簡単なはずの岩場でも滑りそうで、怖い。何カ所も支点をとって通過する。最近の傾向か、残置のロープが増えて来ている感じがする。両側が切れた細い縦走路なので、安全面を配慮してのことだが多すぎる。ロープがなくても安全に歩けなければ、来てはいけない、と思ってしまう。
 縦走のハイライトは天狗岩の登攀だ。10時半には着いていたと思う。ダブルセカンドで2人を引き上げる。ここは、クレッターシューズを使ったので、思いのほか楽に感じた。が、終了間際になって、傾斜も立ってきた。いつ、岩がはがれてもおかしくない個所を右に移動して、終了点にする。移動の際に、落石をしてしまった。まだ登れる岩場だが、要注意である。2人を引き上げて、残る1人には、ロープを投げて登らせて、天狗岩のクライミングを無事に終了して、山頂に立つことができた。何とか1日雨も降らずに、根子岳の往復縦走(クライミング)登山ができて良かったと思っている。今回が初めての参加者もいて、良い刺激になったことを確信したい。


 【 個人山行 】 2019年 4月 20日(土)  八面山
九州(大分県) 中津市三光田口
ヒデさん 岳  サト 川島 ガタ
他マップ山の会2人
★ヒデさん 記★

4月20日(土)、ぽかぽか陽気の春、メンバー7人(あしび5人 マップ2人)で中津の八面山へクライミングに行きました。八面山の上部岩場はほぼ垂直で、20mはあるだろうか。 天気もよく多くのクライマーが来て場所がないのではと心配しながら急いでいくと、まだ誰も来ていませんでした。早速、鯉の滝登りルートを岳がリードで登った後、 みんなはトップロープで登りる、このコースは八面でもやさしいコースだが取り付きのところと最後が難しい。サトが必死で粘り強くのぼる。半年前来た時は、まったく登れなかったが、ずいぶん上達している。 自分は カプチーノルートをリードで登った。シティーライン、フレンド、日射病(チムニー)はトップロープで挑戦したが、あと1mで終了点に届く位置の核心部から登ることが出来ず断念してしまう。 マップのKさんは粘り強く最後まで諦めない所がすごいと感心しました。この日は 静岡から来ている二人以外は自分たちだけで、貸切状態でした。みんな5本以上登ることが出来満足な一日を過ごせました。次回は終了点まで行けるように練習したいと思います。


 【 会山行 】 2019年 4月 6日(土) 〜 7日(日)  2019 クライミング フェスタ in 比叡山
九州(宮崎県) 大崩山地
サト 岳 ヒデさん 川島(新人) 他1名
■4月5日(金) 晴れ
17:30 北九州発 ~ 21:50 庵鹿川着
■4月6日(土) 晴れ
午前)5人・TAカンテルート
午後)4人・第一スラブスーパールート
■4月7日(日) 晴れ
午前)4人・3KNスラブルート ~ みつばツツジルート
12:30 比叡山発 ~ 18:40 北九州着
★サト 記★

~聖地は凄かった~
 山口県の陶ヶ岳に2回しか登った事がない高所恐怖症の初心者が、比叡山クライミングフェスタに参加してしまい、終わってみて参加して良かったと思うのか、参加するんじゃなかったと思うのか…。参加者66名、2日間快晴、ルートは初日1峰南面TAカンテ、午後からは男性メンバー4人で第1スラブスーパーへ~凄!!夕方から宴会、カラオケで盛り上がる! 2日目1峰南面3KNスラブ(3ピッチ目から失われた草付きへ)
 3KNもTAカンテと同地点からスタートし、2ピッチまでは同ルートと同じラインをたどりましたが、1ピッチ目がとても難しかった。後で1ピッチ目がTAカンテの核心部だったと聞いて納得。クライミング用語もほとんど知らないので、解らない事は途中で質問しながら実践で実技を教えてもらいながら登りました。初日は、緊張で力が入りすぎ、陶ヶ岳に比べ比叡山は長いので疲れ果て、高度感の怖さよりもきつさが勝ったので恐怖心はあまり感じることはありませんでした。次の日も登るかリーダーに聞かれ、 初日よりもリラックスして登れるかどうか確認したかったので登ると決め、2日目は、力みがとれ体力も気持ちも余裕がありました。信頼できる同チームのメンバーのサポートと、登山学校の講師の方が後ろで温かく見守って下さったお陰で、2日間登りきることが出来ました。
 また地元の方々のおもてなしにも感謝です。準備から夜遅くまでの片付けと大変お世話になり有難うございました。 

 前もってルートを聞いていたのでルート図をネットで検索し、鹿川通信の三沢さんの作図がありメンバーに聞くと、この方凄い方らしく… 前泊するので宮崎には5日夜入り、テントを張る場所が強風で張れなかった為、庵鹿川に泊まる事になり、ここのオーナーさんがこの方だと聞き、お会いできれば握手してもらおうかと思っていましたが会えませんでした。登山学校の講師の方々、受講生の女性の方々とご一緒しました。
 良く頑張った2日間、多くの事を学びました。聞きたい事、教えてもらいたい事もまた増えました。今回の経験が今後の登山に生きてくると思います。
 当分は、庵鹿川~比叡山のブログと、岩と山と仲間たちの日記を拝見させて頂きます。 ボードクライミングでは、やる気のある若い女性が参加しています。他会のベテラン女性もブランクがあるけど、またボードと外岩をはじめられるそうで時々参加されていて楽しくなってきました。参加して良かった。


 【 個人山行 】 2019年 3月 30日(土)   2019 春季クライミング練習(陶ヶ岳)報告
中国(山口県) 山口市名田島
岳 サト ヒデさん 川島 会員外2名
7:00 北九州発 → 18:00 北九州着
午前)コースⅠ:国体ルート→サスペンション(5.9)
核心は山頂直下のV字クラック
午後)コースⅡ:国体ルート→サスペンション途中からスラブをトラバース→クラックを詰めて最上部を右に回り込み、ゴール
コースⅢ:観音クラック(5.8)→ホワイトハウス(5.11b)上部

★岳 記★

 4月6〜7日に宮崎県の比叡山で開催される「クライミング・フェスタ」のために、今日は山口市の陶ヶ岳でマルチピッチの練習を行った。
 課題:登攀能力の向上、リード練習(ランニングビレイのセット、ビレイのロープワークなど)コース。

 陶ヶ岳は昨年から数えて今回で3回目。陶ヶ岳は標高230mと小ぶりな山ながら、南面する岩場は初級~中級のさまざまなコースが設定されており、マルチピッチの練習もできる手頃なゲレンデとなっている。今回のコースⅠの課題は、リードを担当してランニングビレイをセットし、中間地点または最終地点での自己ビレイと後続のビレイおよびそのためのロープワークを学び、そして核心部である山頂直下のV字クラックをクリアしてゴールすること、であった。 国体コースでのリードは初めてではあったが、今回は核心部の登攀も含めて課題をこなすことができた。コースⅡはⅠと同じコースを辿るが、V字クラックの下方でスラブ(フェイスに近い)の壁を右にトラバースし、縦に走るクラックを利用してピークに至る・・・というコース設定で、核心はフェイスに近い壁のトラバースである。コースⅢは観音クラックを登り詰め、ホワイトハウスに合流して幾分ハングしている岩のクラックを登り詰めてゴール・・・というコースである。 観音クラックの核心は取り付き点にあり、岩肌の小さな凸凹を手掛かり・足がかりにすることがポイント。また、ホワイトハウスの下部はフェイスに近い壁でグレードは5.11bだが、観音クラックと合流するポイントから上は5.8~5.9のグレードで、ハング気味の岩登りのよい練習となる。今回はコースⅡ・Ⅲの課題をいずれもクリアすることができ、自身のクライミング技術を幾分かでも高めることができていることを実感できた。
 この日の陶ヶ岳の天候は駐車場に到着した9:00頃には薄曇りで気温も低かったが、11:00頃より青空が広がり始め気温も上昇。穏やかな風が心地よく、快適なクライミングを楽しむことができた。しかし、コースⅡでゴールし、懸垂下降してスタート地点に戻る頃には西風が強まり、西方から濃い灰色の雲が接近。雨もポツポツ!コースⅢを全員がトライしてこの日のクライミングを終了し、駐車場の戻ったころに雨が降り出した。