2019年 11月 9日(土)  クライミング技能講習会

実技指導の前の 参加者の真剣な様子が伝わってくる


川嶋講師による実技の場面  岩場での緊急脱出(登り返し)


実技指導の終了後の記念撮影 肌寒かったが皆さん満足そう
九州(福岡県)  帆柱山系 国見岩
川嶋⾼志⽒(⽇本勤労者⼭岳連盟 事務局⻑)
★サト 記★

 クライミング初心者の私にとっては、知っておかなければならない内容ばかりで参加出来て良かったと思います。
 沢山の話をしてもらいましたが、手帳に書き留めたのが、ロープを使うなら、まず安全な支点・きちんとした支点をとる。落下係数の事。命がかかっているのでギアの説明書を読む。カラビナに回転防止が付いているのは、カラビナが横になると壊れるからで、 ビレイ中カラビナが横になっている人を見かけるそうで、最近は回転防止が付いているカラビナが売り出されているそう。懸垂下降時にビレイ器を熱くしてはならない、ロープが傷むので熱くなったらゆっくり降りる。(熱くなった事があるので聞いて良かった)セカンドビレイの支点は目の位置くらいが良い。ハーネスのビレイループに直接スリングをかけている人を見かけるそうで、溶ける可能性があり、 もし千分の一の確率で溶けるなら、この確立に当たれば死ぬのでしない方が良い。手袋が真っ黒になるようなロープは泥が入っているので使わないほうが良い。死なないために会・クラブがある。知識・技術・体力、何故そうなるのか理論を理解する、応用力を働かせる。
 午前の実地訓練は2時間半と短く実技は少ししか出来ませんでしたが、とても多くの事を学びました。
 午後からの講演会の最後に、新潟県阿賀野市の五頭連峰の親子遭難死亡事故のTV録画を見た後に話された登山者に対する見かたの、世界と日本社会の違いの話がとても印象に 残りました。
 また、ふみあとに書かれていた安全登山に必要なことの文中、「想像するには経験が必要だが、自分が経験したことのないことでも他の人の体験談を聞いたり読んだりして、厳しくなる状況も含めて、 たくさん想像できるようになって欲しい。変化に対応するには知識と技術が必要だが、身につけた知識や技術がそのまま使えることはむしろ少ない。その時の状況に合わせて、より良い対応ができるように、知識の本質、技術の中身を十分に理解し応用してほしい。このことが遭難事故を減らすために必要だと思う。」が印象深い。

先日、八面山クライミングで、三回目でやっと鯉の滝登りルートを登ることができ面白くなってきたー!手強い他ルートを少しでも上に行くことが目標となった。今後も知識・技術を学び身に着けていきたいと思います。


 2019年 5月 19日(日)  第16回 あしび山の会「安全登山楽習会」
九州(福岡県) 福岡県北九州市八幡東区
皿倉山ビジターセンター
浦 一美氏(全九州アルパインガイドクラブの前代表)
山ちゃん ヨコ ローリングストーン まっちゃん 岳
ダンちゃん みっちゃん ヒデさん ピトシ君 みやまきりしま
泰 サト りきちゃん 他一般多数
皿倉山ケーブル駅横駐車場集合 → 皿倉山ビジターセンター(机上講習) → 花尾山(実地講習)
★ピトシ君 記★

 今回16回目となる安全登山の講習会は、前日までの雨もあがり予定どおりの実施となった。近隣の山の会や一般にも呼びかけが行われ、総勢28名の有益な集まりとなった。
 まず、皿倉山麓より国見岩コースで山頂まで2時間の山行。先頭をガタ会長が務め、良好な歩行ペースを作る。初心者にとって、歩行ペース・休憩の取り方は大切な実習課題である。山頂の尾根に出ると強風であった。すると浦講師より、強風を耐える姿勢の伝授となった。姿勢、ピッケル・ストックの使い方、風上にザックを向けること、等々。
 山頂ビジターセンター到着後、広間での机上学習となる。講師の浦先生は今回で6回目のご出講とのこと、心より感謝したい。講座は、平成3年と30年の統計値に基づいた登山の変化とそこから考察される事であった。私の最も印象に残った事は、“登山が集団から個人になった” との指摘であった。登山者の高齢化はしばしば問題にされるが、山を目指す若者は確実に増えてきていること。しかし、山岳部のような上下関係や拘束を嫌うこと。この気持ちは中高年者も同様であり、そのため、若者も中高年者も個人・家族・友人での山行に変わった。この点が重要な変化である、と説明がなされた。( このことは、創立50年を越えた本会にとっても大切な問題定義であると感じました。会の目的・目標は何か、新しい会員に何を教え伝えるのか、そのための体制は、等々 )さらに、山行のギアとしてのWebの活用、山Map・ココヘリ等の有用性とその利用の促進にも話は広がり、予定の1時間を超えてお話を頂いた。
 外は雨交じりの風のため室内で昼食を取り、雨具を着て花尾山へ移動となった。移動の途中で雨が止み、雨具を脱ぐ。濡れる前に雨具を着用し、雨が止めば脱いで不要の発汗を防ぐ。これも大切な実習である。雨が止み、実地講習も予定どおり行えて幸運であった。
 今回の実地講習は、負傷者の搬出訓練であった。麓までの搬出は無理でも、救出を待つまでの安全な場所への移動などは必要である。ザック・スリング・カラビナを使って負傷者を背負っての搬出と、ストック・ツエルトを使ったタンカーによる搬出。最後に足首捻挫時のテーピング方法を習った。私は2年前にも同様の講習を受けていたが、スリングの使い方を忘れていた。改めて、これらの訓練は繰り返し受講する必要があると思った。実習の間にも浦講師より、救助依頼の連絡・救助ヘリの誘導など貴重な体験談をお聞きできた。16時過ぎ、実地講習を終了。山麓まで下り、散会。
 充実した内容の講習会でした。山行・机上学習・実地講習と組み合わせも良く、飽きることのない楽しい時間でした。雨模様の天気ながらも、予定された全講習を時間通りに受講でき幸運でした。浦講師をはじめ準備運営に尽力いただいた皆様にお礼申し上げます。


 2018年 11月 13日(火)  第15回 あしび山の会「安全登山楽習会」
 演題:今そこにある山の危険と対処法 ランタン谷の今と復興登山
枝光北市民センター
北九州市八幡東区枝光2-8-5
高千穂 有康氏(日本アルパインガイド協会公認ガイド)
ガタ 岳 ヒデさん サト まっちゃん まぁ〜まぁちゃん
ローリングストーン 山ちゃん なべさん ようちゃん 
みやまきりしま ピトシ君 まりりん ヨコ 会員14名
一般参加者24名
★ヒデさん 記★

 11月13日(火) あしび山の会主催の第15回安全登山学習会が枝光北市民センターにて行われました。 講師は日本山岳ガイド協会公認ガイドの高千穂有康さんです。参加者は38名 あしびから14名、やまびこ11名、一般13名でした。

 前半の演題は「ランタン谷の今と復興登山」です。 世界一美しい谷と言われているランタン谷の村が、ネパールの大地震で大雪崩によって 根こそぎ剥ぎ取られ、3年経過した今も土砂と雪で埋まったままであることに驚きました。 また、この地震でネパールを始め周辺の国の犠牲者が約9千人だった事を知り あらためて被害の大きさを認識しました。 ランタン村の復興はゆっくりとしか進んでいませんが、登山をすることで、そこにいる人にとって 復興に役立つという事。また毎年援助物資を持って行っている事を知り、頭が下がる思いでした。

 後半の演題は「今そこにある山の危険と対処」
2017年度の登山の事故データを元に 遭難が増加していること、60歳以上が半分以上占めていること あしびの会も60歳を越えた人ばかりで、人ごとではないと感じました。 転倒要因に対する対処法の細かく丁寧な説明、ストックの選び方 使い方、性能など大変参考になりました。 気の合った仲間と声を掛けながら登山することは、安全登山につながることを再認識しました。 たとえば、足元に根っこが飛び出して危険な箇所に気づいたら後続のメンバーに声をかけることで、全員の 注意力が増し、事故も防げるので、声かけは重要。

 残念なのは 主催であるあしび会員の参加が少ない事でした。プロのガイドによる講演が無料で受けられる、 こんな機会を利用しないのはもったいないし、会員全員が安全についての認識レベルを同じにするためにも 次回は参加してもらいたいと思いました。


 2018年 11月 11日(土)  海外登山報告集会(~海外登山の魅力に触れる講座~)
福岡朝日ビル地下会議室 16
岳 ヒデさん ようちゃん 1080 ローリングストーン
まりりん まっちゃん
12:50 講演開始 → 17:30 終演 → 18:00 懇親会 → 20:30 懇親会終了
★岳 記★

 県の常任理事を引き受けて、今年で3年目になる。引き受けた当初から分担は、「海外担当」で常任理事会に関わってきた。なった1年目は何もなくそれなりに過ごしていたが、2年目の途中でひょんなことから、この行事(海外登山報告集会)に主体的に取り組むことになった。去年(2017年)したときは、同じ場所の違う会議室で24名の参加者で、実施することができた。こぢんまりとした雰囲気で、それなりに充実していて良かったと思った。それから、もう1年が経った。
 今回は、VIPの「近藤和美」氏を招待しての講演会なので、大入り満員になるかと思ったが、思うように参加者が集まらず、常任理事会としても「参加者集め」に腐心することになった。最後の土壇場になって、やっと当日の参加者が57名になった。80名は入る会議室だが、これくらいの数が入ると盛況だった。やっと終会間際になって、ホッとすることができた。
 四者四様の講演が、瞬く間に過ぎていった。圧巻は、やはり近藤氏(日本勤労者山岳連盟名誉顧問・76歳)の繰り出すヒマラヤ・ストーリーだ。スクリーンには、ヒマラヤの8000m峰が次々に映し出される。迫力ある山々の映像に、参加者の誰もが見入っている。 それらの映像に近藤氏が素早く説明を加えている。原稿も見てないし、話も聞き取り易か った。1つ1つの山の話をゆっくり聞きたいところだが、本当に駆け足だった。私としては、「K2」の勇姿がとても印象に残っている。そして、終了予定の時刻を遙かに過ぎて、17:30分に講演会が終了した。終会後は「懇親会(18名参加)」で盛り上がって、長い一日は終わった。(今回の行事は、「登山時報」にも行事報告が載ります。)


 2018年 11月 11日(日)  花尾山「地図読み学習会」
九州(福岡県) 福岡県北九州市
山ちゃん(L) ピトシ君 ヨコ なべさん サト しまちゃん
ムック フジちゃん やっちゃん
9:48 帆柱ケーブル駐車場 → 10:41 洞見台 11:11 → 11:44 花尾分れ → 12:12 花尾山 15:48 → 16:40 帆柱ケーブル駐車場
★山ちゃん 記★

 ケーブルの駐車場で靴ひもの結び方、パッキング、ザックの担ぎ方とストラップの調整、地形図の見かたとコンパスの使い方など2時間近く学習してから駐車場裏手の登山道の無い尾根を藪漕ぎして尾根や谷の地形を体感しながら読図をして崖を細引きを掛けて登り三角点のある洞見台へ。ここから見える皿倉山頂と花尾山にコンパスを合わせ現在地の割り出しを行う。その後、林道を進み花尾山へ向かうが途中崩落個所有り。
 花尾山で昼食をとり、ツエルト設営をしたのち斜面に細引きで固定ロープを設営し、簡易ハーネスを付け、フリクションヒッチでの登行、トラバースでの架け替え、懸垂下降と順繰り回れるようにして夕方まで練習しました。


 2018年 10月 13日(土)  第14回 あしび山の会「安全登山楽習会」
 秋山トレーニングハイク(中級山岳を楽しむために)
九州(福岡県) 田川郡香春町香春
徳永 哲也氏(全九州アルパインガイドクラブ理事長)
徳永 悦子氏
ガタ 山ちゃん 岳 ヒデさん まっちゃん 1080
ローリングストーン イチ ゆーたろー サト みっちゃん
会員外 やまびこ会13名 小倉労山2名 MAP山の会1名
一般参加者3名
★ヒデさん 記★

第14回安全登山楽学会が 10月13日(土)秋晴れの中、香春岳三の岳にて行われました。 参加人数は講師を含めて総勢32名(あしびから11人 やまびこ会から13名 小倉労山2名  MAP山の会1名、一般参加3名)でした。 内容は岩陵帯での歩き方や行動の仕方で、講師はプロの徳永ガイドと婦人から、登山ガイドならではの 安全確保の方法、最低限の装備、ロープワーク、歩き方、三点支持の体の重心移動、靴の性能などを ゼスチャーを交えた分かり易い説明と、和やかな雰囲気で楽しい講習会でした。 なるほど、なるほどと 初めて聞く事柄も多く、実践にすぐ役立つ内容だったと思います。 実技は、1チーム5名程度に別れ、リーダが安全確保をしながら、ロープに繋がったメンバーをと岩山の上り下り をしていきました。 私のグループはロープに繋がって岩陵帯など登ったことのない人ばかりで、最初はなぜロープに縛られているのか 邪魔になってしょうがないなと言う感じでしたが。ロープを弛ませないで、また、前の人と近づきすぎないこと など、少し理解されたと思います。  個人的には、徳永婦人がロープで立ち木や岩にロープでメンバーを確保しながら下山する様子を真似しながら、 下山でき、大変参考になりました。


 2018年 9月 2日(日)  福智山 学習会(実技) 地図読み・コンパス使用方法・ロープワーク
九州(福岡県) 福智山地
カメさん(L) 山ちゃん ヨコ まぁ~まぁちゃん ガタ
しまちゃん ピトシ君 みやまきりしま いちりんそう
1080 フジちゃん サト ようちゃん なべさん りきちゃん
ムック ローリングストーン 一般(おためし山行)  計18人
7:00 八幡駅前集合 →7:45 福智ダム駐車集合(地図読み・コンパス使用方法説明 6人×3班に分ける)
福智ダム駐車 →大塔別れ →からす落し →福智山山頂 →上野越 →大塔分れ →福智ダム駐車 →八幡駅前
★カメさん 記★

地図読み・コンパス使用方法
歩き出す前に地図と磁石を使って登る山の位置今から歩く登山道の方向を確認
ピークとコル・尾根・沢記号等高線から地形を読み取りは不十分であったと思った
机上学習希望の声有り

ロープワーク
ロープセット等々に時間が掛り集中出来なかったのではないか?
反省点として運営委員会山行部会で内容検討要


 2018年 5月 20日(日) あしび「第13回 安全登山楽習会」
花尾山・皿倉山ビジターセンター
浦 一美氏(九州アルパインガイド協会会長)
ガタ まっちゃん りきちゃん ローリングストーン ようちゃん まぁ〜まぁちゃん じゅんちゃん カメさん 岳 サト ピトシ 泰 山ちゃん かよちゃん 1080  まりりん 他一般受講者4名 (受講者計/20名)
8:30 皿倉ケーブル駅横駐車場集合

■花尾山到着
簡易ハーネス作成・ロープワーク(渡渉のシュミレーション)
ワイヤー南京(左図)・ブーリン結び・自在結び他
ツェルトの張り方

■皿倉山ビジターセンター
昼食
幌尻岳の渡渉失敗による遭難事故の内容と検証・追加事例
緊急時に役立つミニテクニック
受講者の感想発表
15:30 現地解散
★岳 記★

 今回は、作春に引き続き、浦講師を招いて「安全登山楽習会」を実施しました。講習は、講師の希望を活かした内容で実施することになりました。 それは、去年北海道の額平川で起きた遭難(溺死)事故の反省を踏まえたものでした。ある山岳会が幌尻岳から下山中に増水した沢で渡渉に失敗して、 登山者3人が沢の中ほどでロープに繋がったまま溺死してしまった事故です。また全く同じような遭難事故が屋久島でも起こっており、2名の登山者が 沢で流されたりして死亡しています。(2017年6月)
 雨で増水した沢を前にした時にどのような判断をすべきなのか、また渡渉に際してどのような方法が最善なのかを判断する、とても貴重な追体験の場のような講習となりました。
 8時半に集合して、1時間ほどで花尾山山頂に着きました。清々しい晴天で、山頂からは洞海湾や遠く関門橋も望むことができました。講師の挨拶と講習内容を紹介したあと、近くの林 の中まで移動して、実習を始めました。
 登山道の脇の木々を利用して、実際の沢に見立てて講師がロープを張って、ロープ伝いに渡渉の真似ごとをしました。そして、ロープの途中で急流に足をとられて、転倒してしまうということ を確認することができました。それを踏まえて、「どうしたら一番安全に渡ることができるのか?」 と言うことで、さっそくロープワークの指導をしてもらいました。一番無難なのは、水が引いて安全に 渡れるまで、待つことでしょう。しかし、現実には、増水した沢にロープを使って渡ってしまっているのです。 だからこそのロープワーク。指導してもらったのは、「ワイヤー南京」と言うやり方でしたが、感想としては、 ロープの結び方は難しかった。講師一人に受講者20名。これだけで1時間は過ぎたと思いました。でも、実際には、 この方法は絶対に役に立つと思いました。全員参加で四苦八苦して、この結び方を練習しました。そして少しずつですが、 参加者の中からも結び方を覚えて、他の人に教えている様子も見られるようになりました。 林の中は、晴れていても日差しは無く、肌寒さもありましたが、あっという間に、講習会も終わろうとしていました。
 最後は、このような際に、林の中や沢の近くでビバークする時のツェルトの張り方も指導してもらいました。 一つ一つの内容がとても実践的で、緊急時には役立つ内容だったと思っています。 皆で集まる機会があれば、何回も復習して定着させることが大切です。
 午後は、皿倉山ビジターセンターで、座学をおこないました。今回の事故の内容と検証をまとめた記事を 講師が読み上げた後、追加事例等が紹介されました。
 そして、それに合わせて緊急時に役立つミニテクニックも紹介してもらいました。最後は参加者全員が、感想を述べて全ての 内容を終了しました。