★岳(L) 記★
「九州の冬」も、いつのまにか、完全に過ぎてしまったような気がす
る、2月中旬から3月にかけて、晴天を最大限いかして、福智山周辺の尾根に行ってき
た。今まで、歩いたことのない尾根道を、冬の心地良い寒さの中、山歩きを楽しんで
きた。
「金満尾根」は林道の出発地点から、急斜面を登った後、木立に覆われた尾根道を、ひたすら縦走路をめざすことになる。金辺トンネルに着いた時は、身を刺すような寒
気にたじろいでしまったが、時間とともに、木立に差し込む日の光と、心地良い寒さを肌で感じながら、歩くこと
ができた。大きな眺望は得られないが、木立の間から、縦走路の山並みが見えたりす
る。途中、滝があって、沢の音も聞こえてきたりする。そして、手製の黄色い、道標が何か所かあって、親切に道案内をしてくれている。茶
臼山(城跡)、金満山(三角点)と尾根筋の山の形もよくわからないようなピークを経由して、2時間30分位で縦走路に飛び出した。
早かった。昭文社の地図では、ゆうに3時間は越すコースみたいだが、今回は、足元もしっかりしていて歩き易かった。その後、福智山まで行き、帰りは、縦走路の途
中まで引き返し、頂吉経由で、金辺トンネルまで戻ってきた。6時間の、ほど良いハイクだった。
先日は、尺岳の「赤松尾根」に行ってきた。竜王峡の公民館に車を停めて、コンクリート道を歩き始めたが、直ぐに急な登りの山道が始まる感じだ。この尾根の名前は、全く知らなかったが、他の会のHPで、この尾根経由で尺岳に登った報告があっ
て、尺岳にそんな急な登山コースがあるの?といった感じで、興味を持つようになっ
た。左記の昭文社の地図(福岡の山々)にも、小さな文字でちゃんと載っていた。歩き始めて、1時間過ぎた10:00頃、大きな看板とロープのある急坂まで、やってきた。
こんな所にも急な坂があるのだ、と感心しながらロープを頼りながら登って行っ
た。ここも視界はよくないが、登っていく途中、木々の間から尺岳の山頂付近を少しだけ見ることができた。尺岳の山頂は、麓から見てもよくわからないし、尺岳平
から仰ぎ見ることもなく、山頂まで来ていたので妙に見入ってしまったが、ピークの写真も撮れなかった。縦走路の分岐にある道標には、マジックで「赤松尾根、ハード」と書き足しがあった。少し物足りない感もあったが、急登を荷物を担いで、それなりの速さで歩くことができてトレーニングになったと思っている。今日のゴールの雲取山の最後の登りも急登になっていて、2か所の急登を体験できて良かった。