2018年 8月 2日(木) ~ 7日(火)  槍穂縦走


岩の要塞 ジャンダルム
今回の課題と感じたこと

1.ハイドレーションをお勧めします。
山行中は、水分補給をするためにリュックを下す場所は、所々ありましたが、後方パーティーも次々に来るので、毎回時間をとって水分補給をするのは、ロスが出るので避けた方がよいと思いました。(後方になればなるほど、落石を起こしそうなパーティーに遭遇するため)

2.出発は、4時前の方がよい。
西穂―奥穂を縦走する人はみんな3時起きをしていました。ガイド山行などは4時に出発をします。出来るだけ早く出発をして、渋滞を回避した方がよいと思いました。

3.朝食は、いらなかったかも・・・?!
朝食(お弁当)を小屋で注文していましたが、3時から食べる意欲もわかず、山行中もゆっくりと食べる時間もないので、パンやジェルなどでよかったのではないかという感じがしました。お弁当は重いし、ゴミもかさばります。

4.消費した水分は、1.5L
 山行中は、あまり風も吹かず、これでもか!!というくらい快晴でした。水は2.5L準備していました。ギリギリだと怖いので、快晴の場合、水は2~3Ⅼあった方がよいと感じました。

中部(岐阜・長野) 飛騨山脈
ヒデさん(L) まりりん よういち(元会員) Kさん(一般)
西穂高岳(ジャンダルム) 〜 奥穂高岳 〜 槍ヶ岳
■8月2日(木)
12:30黒崎発 ~ 高速道路 〜 20:00滋賀県多賀SA(入浴+休憩)
■3日(金)
7:00多賀SA出発 ~ 9:40新穂高温泉 〜 10:35新穂高駅 ロープウェイ ~ 12:15西穂高山荘
■4日(土)
3:30西穂高山荘出発 ~ 4:35西穂高岳 ~ 8:15天狗岳 ~ 10:45ジャンダルム ~ 12:35奥穂高岳 ~ 13:55穂高山荘
■5日(日)
3:30穂高山荘出発 ~ 4:30涸沢岳 ~ 7:00北穂高岳 ~ 10:45南岳小屋 ~ 13:30大喰岳 ~14:30槍ヶ岳山荘 ~ 15:20槍ヶ岳
■6日(月)
5:30槍ヶ岳山荘出発 ~ 西尾根 ~ 7:50槍平小屋 ~ 9:50白出沢出会 〜 10:45穂高平小屋 ~ 11:30新穂高温泉 〜 平湯温泉キャンプ場
■7日(火)
6:00出発 〜 飛騨清見IC ~ 17:00北九州
★まりりん 記★   

 ずっと行きたいと思っていた縦走コースでした。しかし、一般縦走路の中では、国内屈指の難関コース。このコースを歩いたことのある先輩方々からは、「天候と落石が核心」と口をそろえてアドバイスをいただいていました。
 縦走当日の天候は、西穂高山荘気象予報士もお墨付きの快晴となり、あとの不安要素は、自分の実力と落石だけになりました。
 「西穂高岳からの下りで怖いと思ったら、引き返した方がよい」というアドバイスももらっていたので、西穂の下りで自分がどのように感じるのか、楽しみでした。実際に歩いてみると、高度感はあるものの、足や手を置く場所はたくさんあり、落ち着いて下ることができました。 行動中は、体力と集中力はかなり消費しますが、次々に憧れていたスポットに足を踏み入れることができ、頑張ろうという気力が常に沸いていました。
 山行中危ない落石は、2回経験しました。どちらも後方パーティーが下りで、発生をさせていました。数分タイミングがずれていたら、危険でした。
 3日目の涸沢岳から北穂高岳は、ノーマークでしたが、早朝4時出発の薄暗い中での下りでしたので、ハーネスなども付けておらず、一番怖かったです。疲れも溜まり集中力も2日目の西穂―奥穂の縦走より、減少していたため、結局、2日間、同じくらいの疲労度を感じました。
 山行中4日間は、終始快晴で雨も降らず、こんなに天候に恵まれたのは、奇跡だと思っています。実は、これまで3000峰は槍ヶ岳の1座しかいったことのなかった私ですが、今回の山行で3000峰7座+ジャンダルムを踏破することができました。一気に経験値アップ!!(笑)
 今回の山行の経験をもとに、これからも日々の訓練と技術向上に努めていきたいと思いました。


★ヒデさん 記★

 4か月前だったか、ジャンダルムに行ってみたいメンバーが揃いました。 全員まだ一度も行ったことがない場所であり、不安もありましたが、行きたいという気持ちが勝りました。 10時間以上、2日間荷を背負って歩き続ける体力を付ける事と荷を背負っての岩場での登り下りを 安全にできる事、ロープワークやセルフビレイが手際よく出来るよう訓練を重ねて行きました。 また、地図や、山の本、DVD、YouTubeなどで、コースを頭に入れて行きました。 後は、天気が良いことを祈るだけでした。 本番では、天気に恵まれ、ほぼ計画通りに山行できました。 アドバイスや、助言を頂いた方、訓練に付き合てくれた方に感謝しています。
 西穂高山荘から西穂高岳と6日の槍ヶ岳山荘から新穂高温泉のトップはまりりんにお願いしました。 それ以外はセカンドで行ってもいました。岩場での登り降り、岩場のトラバースでの 自己ビレイなど、冷静に、しっかり3点支持をしながら進むので、かなり成長したなと感じました。 東京へ行ったよおいちさんと西穂高山荘で合流しました。彼が一番体力があり、トップで頑張っ てもらいました。ありがとうございました。