★カメさん(L) 記★
■11日 晴れ 大山寺バス停でタクシーを降りると道路は雪が積もていない。この時期にしては初めての経験だ。弥山荘で受付後、荷物の整理を済ませ、大神山神社、二俣周辺で雪上訓練に行う。
■12日 晴れ 夏道登山口駐車場でアイゼンを装着する。雪は緩んでいる。アイゼン無しで歩いている人、半袖シャツの人、スノボーを担いで登る若者と登山道は賑やかだ。六合目の小屋は雪に埋もれているが、入口付近は雪掻きがしてあり、中には携帯トイレブースが設置されている。携帯トイレは麓のモンベルショップで販売している。10分ほど休憩を摂り白一色の景色の中、忠実にトレースを辿る。八合目付近では東の谷をスノボーで滑降しているが雪質が悪く滑りにくそうで四苦八苦している。山頂小屋はスッポリと雪に埋まっている。小屋の屋根に腰を下ろし食事を摂る。意外と風がない。山頂からは剣ヶ峰に続くトレースを幾組かのパーティーが列をなしているのが見える。また、北西の方角には、隠岐の島、宍道湖、中海、目前には日本海が広がる。この最高のロケーションは何よりも好天がもたらしたものだ。久しぶりに感動を覚えることが出来た山行でした。
★ムック 記★
本格的な雪山登山!思い切って参加を申し込んだけれど、不安だった。結果は素晴らしいお天気に恵まれて大満足の山行となった。
1日目、新幹線で岡山へ。伯備線特急「やくも」で中国山地を縦断して米子へ。民宿に荷物を置き、大山寺の奥でアイゼンとピッケルの練習をして翌日の登山に備えた。
さて、翌日は晴天、穏やかで風もない。稜線を見上げるとヘッドライトの行列が続いている。登山口でアイゼンをつけて歩き始める。10本爪アイゼンは雪をしっかりとらえて歩きやすい。踏み跡のある所を歩かないとすっぽり足が埋まってしまう。きれいに葉を落としたぶな林が青空に映えて美しい。歩いていると汗ばんできて防寒着は要らない。6合目の避難小屋から8合目までは見上げる急登。足元を確認しながら一歩一歩。それにしても登山者がなんと多いこと!若い人が多い。8合目からは山頂が見え、傾斜も緩やかになった気がしたが、最後の登りが一番きつかった。山頂は避難小屋がすっぽり雪に埋まり、屋根のてっぺんがようやくわかるくらい、3mかそれ以上の積雪か・・・真っ白の雪に覆われた山の稜線のなんと美しいことか!この感動は乏しい語彙力ではとても言い表せない。剣ヶ峰をバックに写真撮影。日本海の方へ目をやると美保湾、中海、出雲方面がきれいに見える。水平線は左右に丸く広がっている。やっぱり勇気を奮って挑戦してよかった!昼食をとって下山。下りは急斜面もアイゼンが大活躍して思ったより早く登山口についた。帰りの特急「やくも」が満員で2時間余り立ちっぱなしだったのがしんどかったが、雪山登山を無事に終えることができ、感謝でいっぱいです。