あしび山の会は、会の活動の柱の一つとして、伝統的に「学習会」を実施しています。会員の中から発表者(講師)を決め、生涯学習センターや、月例会をしている枝光北市民センター等で、装備、ウエア、読図、行動食、気象、熱中症対策、リーダー論などの基礎基本や「もしもの時の対策」に重点を置いた講習会も開催しています。


ーーー 右上写真説明 ーーー
浦講師による講習会 (キネシオテープの使用法 / 2019年5月)

 2024年 7月 21日(日) 風師山 (362.2m) ~ 風頭山 (364.3m)
 山行部学習会 実技地図読み
学習内容
1. 地図読みとコンパス(現在地を確認しながら行動する)
地図記号を知る 等高線を読む コンパスの使い方 地図を整置しながら歩く
2. バテない登り方
3. 熱中症対策 こまめに水分摂取

所要時間 4:27 距離 7.6km 累積標高差 441m
九州(福岡県)  企救山系
カメさん(L) りきちゃん じゅんちゃん AKI ムック しまちゃん ピトシ君 きりしま はっちゃん きりちゃん みやまきりしま はっちゃん ゆうさん JJ toko 秋穂
(途中リタイア)M みーみー
★カメさん(L) 記★
今日も猛暑日なので矢筈山登山は回避し、端折り分岐から風師山にコースを変更する。出発地点の小森江駅から風師山登山口までの街中は地図を整置して、地図記号で現地確認を行う。10.4の水準点を確認する。 暑い中での実技学習でしたが、風頭山の眼下に広がる関門海峡の大展望に癒された。

★ゆうさん 記★
今日は夏日でいっぱい汗をかきましたが眺めも良く楽しい登山でした。コンパスも日頃から使っていかないといけないなぁと改めて感じました。

★toko 記★
地図にコンパスをあてながら進む方向がピタリと合って!方向音痴な私は感動しました。

★JJ 記★
コンパスの使い方は何度も使っていく上で、地図上の方向が一致した時は感動しました。

★秋穂 記★
初参加でしたがとても楽しかったです。

★きりちゃん 記★
にわか雨にあった時は、どうなるかと思いましたがコンパスの使い方、地図の見方も学び、風頭では、素晴らしい景色に感動しました。

★ムック 記★
今日の発見は水準点でした。調べてみると、知らないことばかり。実技学習、暑かったけど良かったです。

★はっちゃん 記★
風頭からの大展望は、蒸し暑さを吹き飛ばしてくれました。気持ち良かったです。

★しまちゃん 記★
久々の山歩きで、無事に下山出来一安心しました。


 【会】 2023年 11月 3日(金·祭) 北九州市「普通救命講習Ⅰ」講習会
 胸骨圧迫・AED操作の実習




八幡西生涯学習センター(コムシティ) 301会議室
消防士
りきちゃん(L) カメさん じゅんちゃん AKI キャサリン ムック M はっちゃん ゴン どんぐり
★りきちゃん(L) 記★

 消防士の講師を招いての講習会。呼吸が止まって約10分間何もしないと生死が決まる。他救急に関する諸知識も勉強になった。

人形を使って胸骨圧迫の実技
(1) 周りの安全を確認し
(2) 両肩を叩き「大丈夫ですか!」と繰り返し声をかける
(3) 目視と手を胸に当て呼吸の有無を確認
(4) 呼吸無し(わからない時も)の場合は直ぐに周りに人に119番通報とAED持参の協力を依頼
(5) 胸の中央に手の甲を強く押し当て、もう片方の手指で甲の指を引き上げ、両腕を直立し上半身を使って上下を繰り返し圧迫
(6) AEDの音声に従い、パッドを右鎖骨、左わき腹に貼り付け
(7) 電気ショックが必要の指示が出たら一時的に手を離し、終われば直ぐに胸骨圧迫を再開。救急隊が到着するまで絶えず続ける事が重要
以上簡単に手順を列記した。

参加者全員が真剣に取り組んだ。命を守るため、いかに心臓マッサージが重要か知らされた。講師から「皆さん慣れておられ、とても上手にできましたね」とお褒めの言葉を頂いた。


 【会 / 学習会】 2023年 9月 23日(土·祭) 香原岳実技学習会


九州(福岡)  福智山地
香原岳(三ノ岳) 岩場コース
カメさん(L) りきちゃん aki しまちゃん ピトシ君 ゴン はっちゃん ももんがSP ガンコちゃん ゆうさん
五徳越峠登山口 9:00 → 岩場コース / 実技学習 → 三ノ岳山頂 / 昼食 → ファミリーコース → 五徳越峠 → 14:00 五徳峠登山口
★カメさん(L) 記★

第2回 ロープワークを応用した岩場歩き
前回の実技学習ではクレイムハイストノットを使って 自分で登って行くことを学びましたが、今回は上に いる仲間にビレイしてもらう方法を学習します。 たとえ落ちてもビレイヤーが止めてくれるので、 安全に登れる方法です。
(1) 120㎝のスリングで簡易ハーネスを作る。
(2) カラビナでフィギュアエイトノットに掛ける。
(3) ビレイ(確保)してもらいながら登る。皆一人ひとりやる。

登山道が狭く、後続のパーティーを交わす所がなく、十分な学習会にはならなかった。 ロープの結び方などは例会で予習復習を実施したいと思う。

 【県連】2022年 7月 24日 (日)  福岡県勤労者山岳連盟主催 体力年齢測定会






九州(福岡県) 九州大学 伊都キャンパス
しまちゃん ムック じゅんちゃん やっちゃん
9:00 ~ 12:00
★じゅんちゃん 記★  

九州大学の斉藤先生を講師に毎年開催される体力年齢測定会には以前から一度参加してみたいと思っていました。 当日の参加者は18名。体育館でするのかと思っていたら立派はトレーニングルームで、測定器具やスタッフも準備されておりさすがと感じました。

1. 最大酸素摂取量測定。昇降運動をして心拍数を測ります。長時間の持久力を知ることができます。
2. 握力。登山に必要とあまり思っていませんでしたが、高齢になっても元気に登るのに必要だそうです。
3. 全身反応時間。とっさの時に敏捷に反応できるかどうかを測定します。
4. 前屈。股関節の柔軟性を測ります。低いとけがにつながりやすいそうです。
5. 脚筋力。大腿四頭筋の力を測定します。登り、下りに使う大事な筋肉です。
他にも腹筋と目を閉じて片足立ちの測定をしました。 それ以外にストレスチェックなど、自分の性格を知るテストもありました。

転倒や怪我、腰痛を防ぐ為に、自分自身の現在の状態を知る良い機会になりました。 私の場合は1以外、全て労山同年齢の女性より低くて、ちょっとガッカリしました。週1回のペースで登山をしているので、もう少しできるかと思っていました。でも自分の足りないところが分かる良い機会となりました。登山をするには一般女性や男性より、もっと高いレベルの体力が必要となることも分かりました。他の参加者の方とも参加して良かった。他の人も参加してみると良いと話しながら帰りました。それぞれができそうな体操やストレッチも話し合いました。


 【会】2022年 7月 10日 (日)  あしび山の会 登山教室
 事故対応とロープワークとキャンプ飯




九州(福岡県) 若松・高塔山運動公園
ガタ
AKI(L) ようちゃん カメさん りきちゃん ムック 1080 なべさん M じゅんちゃん ダンちゃん やっちゃん みっちゃん OB3名
ー ー 第1部 9:15 〜 10:40 学習会 ー ー

(1) ケガの程度を確認(初期確認)する。
リーダーは各人に具体的に役割を指示する。連絡・手当など。
●アレヤッタ  ア=安静 レ=冷却 ヤ=休ませる タ=負傷部位を高く
●RICE  R=レスト・安静 I=アイシング・冷却 C=コンプレッション・圧迫 E=エレベーション・高く
(2) 負傷者を安全な場所へ移動する
(3) 出血箇所を圧迫止血する。
上流を締めない。消毒しない。三角布、ビニール袋、清潔なタオルなどで(感染防止)。
(4) 負傷者を休める。
ケガの部位を高くして、冷やす。負傷者に声かけをして安心させる。 負傷者を一人にしない。負傷者が動かないようにする。
(5) 通報…いきなり本部に連絡しない。110番より119番に
119番通報・・・「登山中の事故です。救助をお願いします。場所は、○○です。私は○○です。」けがの程度を伝える。
連絡は長くなることがあるので、多くの携帯を集める。電源は切っておく。
落ち着いてから、緊急連絡先、県連、家族などに連絡する。
(6) 場合によってパーティーを分ける。パーティーリーダーを決める。
(7) 事後の対応・会へ報告。会はなぜ事故が起きたのか総括する。
一段落したら、消防・警察、関係先にお礼をする。


ー ー 第2部 10:40 ~ 12:30 キャンプ飯作り・昼食

鮭のアルミホイル蒸しとチャーハン

★AKI 記★
  梅雨の晴れ間に藤棚の下で直射日光を避けて実施できました。学習会は登山中の事故への対応は、実際の事故では、応急手当(圧迫止血)が相当難しい、ロープワークは実践的で実際に現場で試したいと思いました。キャンプ飯は鮭のホイル蒸しとチャーハン。カメさんも慣れた手つきで上手でした。

★M 記 ★
 梅雨明け宣言とともに猛暑がやってきたが、学習会当日は、ほぼ薄曇りでホッとした。内容は、『登山中の事故の対応』、『ロープワーク』など、短時間だったが集中して、とりあえず習得できた。ここ数年、2つの項目は何度も学習してきたのに、安全、安心登山が続き、なかなか実践する機会なく、すっかり忘れていた。『登山中の事故の対応』については、もしもの時に迅速に対応ができるよう、山行の時に、『事故が起きた時の対処法』の資料を、お守り代わりに持っていこうと思った。もしも事故が起きてしまったら? 改めて考えさせられた。

★やっちゃん 記 ★
 ロープワークは楽習会で何度も繰り返すことで少しずつ記憶に残っている気がします。今後も繰り返しましょう! キャンプ飯は最高に美味しかった~


 【会】2021年 10月 3日 (日)  あしび山の会 登山教室
 キャンプや緊急避難時用のロープワーク










九州(福岡県) 若松・高塔山運動公園
ガタ(L) ようちゃん カメさん りきちゃん 1080 なべさん M じゅんちゃん ダンちゃん やっちゃん みっちゃん
第1部 12:00〜 キャンプ飯・焼きそば作り

第2部 13:00〜15:00 ロープワーク / ツェルト 
1.引き解け結び
(1) 引き解け結び
(2) シベリアンヒッチ
(3) カルミークノット
2.自在結び(ツーハーフヒッチ)
3.トラッカーズヒッチ(ロープをピンと張る方法)
(1) オリジナル・トラッカーズヒッチ(参考まで)
(2) 略式トラッカーズヒッチ(よじれやすい)
(3) ワイヤー南京を使ったトラッカーズヒッチ(解きやすい)  (4) 引き解け結びを利用したトラッカーズヒッチ
(覚えやすい)
4.プルージックの巻き方
5.ブルーシートで簡易テントを張る方法(実践)
6.立ち木を傷つけないようにテープスリングを数本用意する
7.ロープ同士の摩擦を減らすため数個のカラビナを用意する

- - - 補足 - - -
(1) 簡単に結べるブーリンノット(ボウラインノット)=もやい結び
(2) ここではカラビナを2枚使う
ロープが傷むのでガルダーヒッチは使用しない
■豆知識
ノット=ロープ単体で結ぶ
ヒッチ=他の対象物に絡めて、その双方で機能を果たす結び方
ベンド=ロープとロープを繋ぐ

★みっちゃん 記★
 広々とした自然の中の公園で、焼きそばを作って皆といただき、木陰でロープワークの学習会。これは、ずっーと自粛で閉じこもりがちだった私にとって、とても心地よいものでした。また学習会の内容は、山だけでなく、今後の生活にも役立つものでした。
 先日、鉄製の門が風などで動くことが無いようにするため、ロープを使って近くの樹木に結び付け固定させるという作業をしました。グルグルとやみくもに巻きつけて結んで・・と、一応やったのですが、「引き解け結び」や「シベリアンヒッチ」を知っていたら、 どんなにか早く、簡単に、スマートにできたことでしょう。家で何度もこの2つの結びをやってみて、今は完全にマスターしたつもりでいます。その他の結びは、残念ながら習得できていませんので、また同じような学習会を開いていただけるとありがたいです。 今後は身近な場所にロープを置いて、色々な結びを習得し、様々な場面で応用できるようになりたいと思いました。

★1080 記 ★
 久しぶりにあしび学習会に参加した。今までは、ただその場に行って講師の指導を受け、その場の雰囲気に流されて漠然としか頭に入らず時間と共に忘れるという、事が多々有ったので、今回は気合を入れました。講師が事前に提案したロープワーク結びを何度も練習をして臨んだ。 その甲斐が有ってか今までとは違って内容がしっかりと吸収できたと思う。自分の中では80%位の習得かな。
 剣道には「習い」「稽古」「工夫」の三つの要素が大事であり、これを一体的に磨かなければならない、これを〔三磨の位〕と言う。 剣道に限らず「習い」ぱなしではいけない。繰り返し何度も練習をする、その中で自分なりの工夫を見つける。そんな言葉が頭をよぎった立派な学習会であった。


 【会山行】2021年 5月 9日 (日)  第二回あしび登山教室 六ヶ岳読図登山
じゅんちゃんの感想

地図読み学習ということで、事前にリ-ダ-のガタから貰った地図に、尾根は赤ペンで、谷は青ンで印を付けて準備しました。 六ヶ岳は初めて登ったため、沢山ある山の名前が分かるように、ヤマップに山名を夫・AKIに書き込んで貰ったものを印刷して、別途持参しました。 地図とコンパスを使用して登りましたが、目標の山が分かりやすく、周囲の谷や勾配も、地図と見比べながらのぼりました。以前、徳永ガイドから地図読み学習をした復習にもなりました。 地図を見ながらの登り下りの繰り返しは楽しく、次回は旭岳山頂から眺めることができて登らなかった山にチャレンジしたいと思います。
九州(福岡県) 直方市・宮若市・鞍手市
ガタ(L) カメさん りきちゃん ローリングストーン なべさん AKI じゅんちゃん いちりんそう はつちゃん ムック
9:15 鞍手公民館跡駐車場 → 9:20 登山口 → 9:30 メタセコイヤの森 → 10:20 崎門の峰 272m → 11:20 高祖の峰 260m → 11:45〜12:10 出穂の峰 293m (昼食) → 12:10〜12:30 ロープワーク → 13:05〜13:20 六ヶ岳・旭岳 339m → 13:30 羽衣の峰 315m → 14:10 登山口 → 14:20 駐車場
★ガタ(L) 記★

 今回は以前鞍手の人に「読図なら六ヶ岳」と聞いていたので、日ごろあまり地図を見ない習慣を改める機会と思い企画した。 しかし山に入ると、案内板はそこそこにあり、しかもルートまで表示があって少々期待外れ・・・ ただ地形が変わるところの確認、ルートが変わる場所の確認、地図上の等高線と実際の斜面角度の比較など、勉強になることあって有意義な教室になったのではと思った。 最近の登山事故の多数はハイキング中で起きている。それも道迷いから派生するものが圧倒的に多い。 いま自分はどこにいるのか、このルートで大丈夫なのか、地形図とコンパスは頻繁に使用しているかなど気を使うことは多い。今回学んだことを身に着けて、道迷いをなくそう!


 【自主】2021年 4月 17日 (土)  第19回 安全登山楽習会

まだ雨が残るなか、出発時の出欠確認をする、女性SL


急登の藪尾根を登って、帆柱山着。その時の参加者の笑顔


講義終了後、参加者全員で皿倉平にて記念撮影  (11:30)
九州(福岡県)
午前 皿倉山  午後 皿倉ビジターセンター
午前の登山 30名、昼からの講演会 35名
ーー 内 あしび会員 ーー
岳 ダンちゃん 1080 じゅんちゃん ガタ
9:00〜9:30 鷹見神社 → 11:30 皿倉平着 ・・・ 12:15 歩き方講習終了 → 12:45 ビジターセンター → 13:15〜14:45 講演 → 16:00 鷹見神社着(解散)
★サブリーダー 記★

 講師に山岳ガイド徳永哲哉ご夫妻を招いて、今後の安全登山に役立てられるように基礎講座を開講した。午前の登山には30名参加、昼からの講演会にはプラス5名参加で総参加者35名。 低山のブッシュウォーク(午前)、ロックヒルウォーク(午後)開催予定が、当日雨と分かっていたので参加者に、場合によってはビジターセンターでの講演だけになる可能性がある事、又は午前のブッシュウォーク後にビジターセンターで講演会をする事を伝え、再度全員に出席確認をとる。1名キャンセルが出ただけで残り全員参加となった。
 9時の集合時点で小雨がまだ降っており、リーダーの判断で午前ブッシュウォーク、午後ビジターセンターでの講演会と決定する。事前打合せ通りAとB2班に分け、点呼は自分の番号を覚えて頂き、1から順に番号だけ言ってもらうようにしたので、途中の点呼がスムーズに行えた。出発前に徳永ガイドより、雨天時の今後の天気の予測で、木々を観察することで、 乱気流が上空にある事が分かる等々の話をして頂く。9時半出発、途中で雨は止み急斜面では、滑らないように登る訓練ができたと思う。登山途中で、ガイドによる地形読みの講習も行われた。11時半皿倉平着、そこでもミニ歩き方講座開催。
 昼からの講演では、公益社団法人日本山岳ガイド協会発行の『2021 安全登山ハンドブック』が参加者に配られ、その内容の登山前4つの点検・登山中9つの危険について分かり易く話して頂いた。このような登山で知っておかなければならない事の講習会の話は、何回でも聞きたいと思う。 そういう状況になれば対処出来るようにしておかなければいけないと思う。
 今回の楽習会告知では、一般の方に反響が良く、定員に達した後も数件の申し込みがあり、断らないといけなかったのが残念だった。いつも近隣の山の会の方々でほとんど決まってしまうので、次の楽習会では、先に一般の方々の申し込みを優先してはどうかと思う。
 雨のため実施出来なかったロックヒルウォークは、登山での岩稜歩きの練習にはとても良いと思う。今回計画したコースは、歩きごたえがあり訓練には良いコースなので、次回再度開催予定となった。一般の方に是非参加して頂きたいと思う。そのために安全に配慮し、また数回下見をし、自分に出来る限りの事をしていこうと思う。


 2020年 11月 29日 (日)  国見岩周辺環境整備記念安全登山楽習会

国見岩で懸垂下降時の注意点を説明する川嶋事務局長


国見岩での講習が終了後の記念撮影
女性参加者の感想

今回の講習はとても楽しみでした、というのも 今年は特別に川嶋事務局長の奥様でもおられる大和田英子国際部長がご一緒に来られるとのことで大変心持ちにしていました。 懇親会でご一緒させて頂いたのですが飾らない人柄で、気さくに接して頂き山の色々な楽しみ方を教えて頂けました。 講演会では事故について深く考えさせられる内容で残された家族の事、そしてどのような思いで救助に向かわれるかをお聞きし これからも必ず無事に帰ることを再認識させられる内容でした。岩場での講習会もあり自分の基礎知識がいかに間違っていたか、目から鱗の内容もアリでとても充実した、そしてまたもっと学ばなければと思う2日間でした。 来年もあるなら是非また参加したいと思います。
九州(福岡県)  帆柱山系 国見岩
川嶋⾼志⽒(⽇本勤労者⼭岳連盟 事務局⻑)
★岳 記★

 11月下旬の寒い週末だったが、会場の国見岩は、ピンと緊張感が漲っていた。北九州地区にある幾つもの山の会の仲間が集まって、半年以上に渡って実施してきた、国見岩周辺 環境整備活動の総仕上げに、全国連盟から川嶋事務局長夫妻を招いて、現場視察とクライミング講習会が開催できるのだ。 現場には、すでに10人以上の仲間が最後の準備に追われていた。
 全員が集合した後、装備を慌ただしく身に着けて、移動を始めた。最初はバランス岩でアップして、難しいルートを試す予定だったのが、いきなり10a程度のルートから始めることになった。時おり、冷たい風が吹く中、そして、多くの参加者が見守る中、 奥様の大和田氏がトップロープで無難に登り切った。寒い中、手指も動かしづらい状況にもかかわらず良かったと思った。 それで終わってしまうかと思ったが、参加者の中の一人の女性の指導に当たってくれた。なかなか誰しもが簡単に登れるルートではないが、時間をかけて本人の気持ちに寄り添うようにしてアドヴァイスをし続けた。 おかげで、彼女は途中であきらめることなく終了点に着くことができた。初めての場所で、初心者にも優しく根気強く励まし続けてくれた大和田氏の人柄を窺い知ることができた思いだ。 その間の確保は、ご主人の川嶋氏が岩陰にもたれかかって、微動だにすることもなくしてくれていた。
 あっと言う間に、初日の午前中も終わり、午後の講演会も盛況だった。コロナ禍で全ての活動が停滞している最中、30名の参加者を数えることができた。荒木会長の挨拶の後、さっそく川嶋氏の講演が始まった。最近の山岳遭難の実態をデータで紹介しながら、なおかつ具体的な事例の紹介もあった。 何度聞いても、身につまされるばかりだ。3年ほど前の3月に那須の雪山で起こった、高校生の雪崩遭難の話は、九州に住む我々には、本当に貴重な教訓だった。聞いて良かった。そして、雪崩には絶対に遭遇したくないものだとづくづく思ってしまった。
 なぜ山に行くのか、なぜこの時、それをするのか、色々の技術や理論がある中、その理由がわかってないと駄目だ。ただなんとはなくではなく、きちんと理解して人に教えられるようにならないといけない。現実は、確かにボランティアリーダーが大勢を占めるのは間違いない。そのような状況の中で、我々がすべきこと、我々が山に向かっていく以上、 常になぜという疑問を抱いていないと いけないということをしっかり考えさせられる格好の機会にもなったと思っている。 1日目だけの要約になってしまった感があるが、2日間を通して、本当に充実した研修会だったと私を含め、参加者の多くが思っている。


 【自主】2020年 11月 7日 (日)  高千穂ガイド講演会
九州(福岡県)  皿倉ビジターセンター
25名 (内 あしび2名)
14:00〜16:00
★岳 記★

 開催日時は、変更しましたが、これも講演会の25名の参加者を得て、有意義で無事に楽しい1日を満喫することができました。
 午前中は、ケーブル麓駅から、花尾、帆柱、権現山を歩いて、ビジターセンター着。(高千穂ガイドを入れて5名参加・約2時間30分) この時は、トレーニングを兼ねて早足で歩いたのですが、それなりに歩き方の指導もしてもらいました。ガイドに、直に指導してもらった女性は、とても喜んでいました。
 午後の話の中身は、コロナしかない、今年の山と山小屋の様子を中心に話をしてもらいました。楽しい明るい話は少なかったのですが、現実を理解するという観点からは、よい勉強になりました。
 その後は、今年の3月に行ったアフリカ(ウガンダ)のルエンゾリ山の話を、参加者全員が興味津々に聞き入っていました。 どれもこれも、来年できるという保証はありませんが、今年も、色んな会の方達との交流ができて良かったと思う講演会になりました。


 2020年 9月 20日 (日)  学習会 / 皿倉山
 歩き方・ツェルト・テントの張り方について
九州(福岡県)  帆柱山系
ガタ(L) カメさん りきちゃん ようちゃん スギちゃん ローリングストーン じゅんちゃん ムック しまちゃん なべさん M ピトシ君 みやまきりしま のんの はつちゃん
9:20 皿倉山ケーブル駅横駐車場集合 → (登り方・下り方実習ストックの使い方実習 階段の登り) → 11:20~12:20 テント張り方実習 → 12:30~13:10 野外音楽堂前で昼食 → 権現山 → 花尾山コース(ミニ藪漕ぎで林道へ)  → 14:10 皿倉山ケーブル駅横駐車場集合解散

★ガタ(L) 記★
 これまでやろうとしていた「山歩きの基本」がなかなか実行できず、今回ようやく実現できた。
 今回行ったことは、山の歩きの基本中の基本で、歩くというより体重をどちらかの足にかけて、重心の移動で体を動かす歩き方である。したがって町の歩き方とは基本が違うことを理解してくれればいいと思う。 また下りでは少しだけ体を沈め、腰を引かずにやはり足に重心をかけ歩き方をマスターしてもらいたい。 下りの歩きは難しいので、練習を繰り返して身に着ける。
 広場で行ったテントの張り方やツェルトの使い方も登山の基本の一つで、緊急時には命を救うものだから、家でも近くの広場でも練習を重ねて習熟する必要がある。とくにツェルトは 緊急時に避難用として使えるようにしておくことが大切。せっかく山の会にいるのだからこうした基本をぜひ学んでもらいたい

★のんの 記★
 皿倉山駐車場に集合し、マスク、検温等コロナ対策をした上での登山教室開始です。 今日のテーマである「歩き方の基本」の説明を受け、秋晴れの心地よい風を感じながら2班に分かれて スタートしました。
 重要ポイントである、歩幅、体重移動、姿勢など意識 しながらの歩行で、階段、登り、下り、その都度チェックしていただきました。私にとってフラットな着地(足裏)がぎこちなく、今後の課題になりそうです。 皿倉平でのテント設営は良い勉強になりました。YouTubeでもチェックしていましたが、 ロープの張り具合やペグの打ち方など、体感でなければわからない事ばかりでとても新 鮮でした。この学びをこれからの山行に活かし、多くの山を楽しみたいと思います。

★みやまきりしま 記★
 久しぶりの登山教室、テント張りやツエルトの使い方、歩き方などを教えて貰うと、忘れている点があり刺激になりました。
 歩き方ではリーダーからのアドバイスを意識しながら歩くと楽にスムーズに歩けました。基本は分かっていても、いざ山に行くと景色を楽しんだり、コースや時間を気にしたりして、歩き方がおろそかになっている気がします。リーダーが「みんな上手に歩けているね」と称賛していたように基本は分かっているのですが、 意識しないと癖が出てしまうんですよね。歩き方で疲れが違うことも実感しました。自分の意識を修正する良い集会でした。


 2019年 11月 10日(日)  海外登山報告会

発表者の三人


講演中の川嶋事務局長
コムシティ7階こどもの館 プレイルーム
1. 松村 氏 (久留米在住)
「夢のキリマンジャロ登頂」
2. 川嶋⾼志 ⽒(⽇本勤労者⼭岳連盟 事務局⻑)
「海外における安全登⼭の取り組みについて」
3. ⾼千穂有康 ⽒(⽇本⼭岳ガイド協会ガイド
「海外の名峰登頂から初⼼者向け海外ハイキングまで」
参加者 88名
( 一般参加 84名 発表者 4名)
★岳 記★

 県の常任理事を引き受けて、今年で4年目になる。なった当初から、海外委員会担当だった。1年目は何も仕事らしいことはしなかったが、2年目、3年目とそれなりに、「海外登山報告集会」を企画運営して開催してきた。特に、2018年度は、労山全国連盟名誉顧問の、近藤和美氏の参加もあったりして、 かなり盛り上がった集会になったと思っている。(57名参加)その時の余韻の残るうちに、今回の企画を始めたが、福岡市開催から「北九州市開催」に変えたことで、4月の常任理事会での反応は冷ややかなものだった。 それでも、2回目の提案で、「北九州を活性化しよう!」という、出席者の一声で無事に計画が動き出すことになった。 その春先の提案の時には、発表者の一人、「村松知子」氏のキリマンジャロ登山(2018年)の雑誌記事を読んでいたので、本人の発表と高千穂有康氏、川嶋高志氏(労山全国連盟事務局長)の発表をすんなりと承認してもらった。その後、県連通信にも参加案内を何回か載せてもらったりしながら、時間は過ぎていった。
 予定では、コムシティの会議室を使うはずだったが、市の主催の行事と時期が重なってしまい、思わぬ予定変更で、7階のホール(プレイルーム)を使うことになった。椅子や机も何もない所に、必要な物を用意しなければならなかった。椅子は65脚まではあるが、それ以上の参加者が来るときは、自前で用意しなければならなかった。
 10月になった。予定の締め切り日は過ぎていたが、県連への参加申し込みは少なかった。 心強かったのは、地元開催でもあり、あしび、マップ、小倉の各団体が積極的に協力しだしたことだ。この3団体にやまびこも加わって、50名近くの参加者が見込めるまでになった。何とか60名は参加してもらいたいところだが、もどかしかった。
 このような状況の中で、川嶋事務局長による、「クライミング技術講習会」の準備も並行して進めていたので、他にもすることはあった。皿倉山ビジターセンターへの挨拶、国見岩の清掃(6名参加)、チラシの配布と掲示、全国連盟とのやり取り、3会合同での準備会(約20名参加)等、いろんな取り組みを慌ただしくこなしていった。 11月が近づくにつれて、参加者希望者が微増しだした。65名近くなった。十分な手応えだった。 そんな時に、村松氏が、自分の会(ミドル山の会)から参加希望者を15名ほど集めたという連絡をしてきた。嬉しいニュースだった。ひょっとしたら100名は行くのでは、と思ってしまった。
 当日が来た。穏やかな晴天の日曜だった。労山会員が、早くから集まって会場準備を始めた。予定時間より早く始めてしまったので、超過使用料を取られてしまった。 しかし、気忙しいのが現実。手際よく椅子や机を並べて、受付の準備が整った。その努力の甲斐もあって、ほぼ予定通りに報告集会を始めることができた。84名の参加を得ることができた。 村松氏のキリマンジャロに登頂できた喜び、今までの実践報告などで、アッという間に最初の講演が終了した。
 2人目の川嶋事務局長は、前日に続き、中身の濃い講演になった。そして3回目の発表となる、高千穂有康ガイド。一人一人が、自分の思いを余すことなく伝えきったのではないかと思っている。このような有意義な研修会(楽習会)が、今後とも定期的に開催できて、多くの山好きの人たちの交流の場になることを願って、やまない。