★ダンちゃん 記★
潮原温泉から林道に入り、終点登山口まで田中車で入る。その手前30m程が雨水等の浸食によりゴロゴロ石の荒れた状態にあり、みやまきりしまの車は手前の路肩に駐車。
汐谷に架かった幾つかの木橋が、半ば朽ちて心許なく更新が望まれた。
オオダキから少し階段を登り、新たに敷設された林道との交差点で小休止。
胸突きの急登に汗して登った狗瑠孫岩から、落葉した裸木の緩急交えた新緑の尾根道。
冠山山頂の昼食時に五月蠅くたかり集ってきたコバエ(?)、それを 蚊取香ならぬタバコで煙にまいていた田中氏。
ケビンでの食事は、コロナ対策として各個の携行食としたため19時には食事を終え男女各棟へ収まる。男性棟では、政治・哲学・写真撮影論等 談論風発、お堅い話題に22時過ぎまで浸る。女性棟は如何に?。
小雨の中、雨具を着けてケビンを発つ。龍尾〜龍頭の滝に至る五滝を間近に登り、木馬トンネルを抜けて寂地峡を遡行。谷を見下ろし、桟道を渡り、最後の渡渉点赤い橋をへて見ノ越峠に突き上げる。峠にて小憩し雨具を脱ぐ。
以後辿る起伏の尾根はまさにカタクリロードとなり、冠山から松の木峠へ延びる稜線が黒い影となって雲の褥に横たわっている。犬戻しへの分岐の平は、まるでカタクリの絨毯を広げた様な群落となっている。
他の登山者7・8人が憩う寂地山頂にて昼食をとって下山に向かう。午前中は閉じていたカタクリの花が下山時には,天候の回復により胸を反らした華麗な姿に変じた花を散見する。
帰路 美東SAにて 渡辺氏推奨のチャンポンを食する田中車と、直帰する伊藤車に分かれ解散とする。
カタクリの開花時期の土・日曜であるため、登山者の賑わいを予想していたが、冠山・寂地山ともに思いの外静かな山歩きだった。
新緑の中、落葉した木立の中を、時折 薄紅色のミツバツツジを、可憐に群れ咲くスミレ草、足元に二輪草・延齢草を見て、沢の流れを見・聞く、心地のよい春山の歩きを楽しむことができた。
★AKI 記★
昨年末以来4か月ぶりに1泊2日の山行。初日の冠山は2月11日の雪山以来2カ月ぶり。景色が全く違い、前回パスした狗瑠孫岩も行けました。前回は山頂直下から直登であえぎましたが、
今回は正規ルートで快適な山行でした。バンガロー泊は仲間と談笑を楽しみました。
2日目の寂地は数年ぶり2回目ですが、ほとんど忘れていました。五龍の滝から沢沿いのせせらぎを聞きながら、春を感じる快適な登りでした。見ノ越峠から山頂まで1.7kmもカタクリ街道がずっと続き、花に無頓着の私も癒されました。
帰路は苦手な林道歩きが2時間弱で、キャンプ場のバンガローが見えた時はホッとしました。
初日は汐原温泉、2日目は六日市温泉。ちょっと贅沢なおまけもついていました。泊まりで2日連続の山行は少しきついですが、心に残る山行になりました。