★ダンちゃん 記★
西日本の最高峰にして 早くから修験のお山として開かれた峻嶮な石鎚山。 氷見ニ千石原と呼ばれる広大な笹原を擁し遠く石鎚山を拝する瓶ヶ森。 石鎚山と剣山に並ぶ高山霊場であり その険しい山道は大峰宗覚信寺の信者によって守られている筒上山と手箱山。
それらの山々への登山道が交差する 土小屋 (1,500m)をベースに、労少なくして 石鎚山系を満喫した。
石鎚山・二の鎖を男性3名にてアタック。 三の鎖は全員で巻道の桟道を登り、弥山から二の鎖小屋の間は巻道をくだる。
旧瓶ヶ森ヒュッテは、一部補強されて解放、隣接して新たな避難小屋が造られている。 煮沸用の水は小屋近くで得られるが、飲用水は瓶壺にて調達となる。
手箱越から手箱山にかけての山襞に8㎜余りの雹(ひょう)が厚く残っており、残雪のように粘着性がなく 足元に心許なさを覚える。
丸滝小屋から手箱越に至る懸崖にかけられた桟道、手箱越に築かれた大峰宗覚心寺の道場が建つ城塞のような大きく高い石垣、筒上山頂への40mの大鎖、これらの構築保全を為す信仰の力を実感した。 筒上山から下りにとった尾根コースは事前情報が少なかったが、笹の刈り分けやテープによって安心して辿れるコースであった。