★いちりんそう 記★ 倉岳は駐車場から20分で、龍ケ岳はキャンプ場から5分足らずで拍子抜けですが、天草多島海の眺めはすばらしく満足の山行でした。 倉岳にはヒヨドリバナに誘われたアサギマダラが何匹も舞い綺麗でした。念珠岳までの九州自然歩道はよく整備されていますがあまり登られていないようです。 ママコナが群生し、萩も所々に咲いていて、シダが茂っていました。往復5時間ほど観海コースを楽しみました。龍ケ岳には立派な天文台もありキャンプ場も整備されているのにあまり利用されていないようで残念でした。
★みっちゃん 記★ 初めての天草の山々は眺望がすばらしく、また、2日間で出会った人は1グループ2名だけという、静かな山だった。キャンプ場ではバンガローに泊まり、夕食は豆乳鍋、朝食は残り物で雑炊と、安くて簡単で美味しい食事を作り、大声で歌を歌ったり、語り合ったりと、楽しいひと時を過ごした。 2日目、大作林道の念珠岳登山口(九州自然歩道入口)を探すのに少し手間取った。登山口付近の道幅は広く車数台駐車可能。 今回の山行での教訓は「急がば回れ」ということ。ヘアピンカーブをショートカットしようと入り込んだ道は、大変な難路! 垂直に近い急坂を登った先には大きな岩が・・・! もしそこを越えられなければ、引き返すしかないと思ったが、何とか通過し本来の縦走路に出ることが出来、 ホッとした。かえって時間と体力を使ったようだ。今後このような場面に遭遇すれば、なぜわざわざ迂回するルートになっているのか、ちょっと想像を巡らせて、安易にショートカットしないようにしなければ!と思う。
★ダンちゃん 記★ 昨年の同時期に計画していた「幌尻岳」であったが、一週間前の北海道胆振地震のために中止になり、今回の山行となったものである。 昨年の井原山の洗谷遡行他の、そして今年は避難小屋泊の九重山 他のトレ山を経ての実施で、ほぼ想定通りの幌尻岳行を楽しむことができた。 北電の取水施設まで、大型動物(熊)の糞を見る単調な林道を歩いた後、鎖が張られた額平川のヘツリを経て右岸沿いの登山道を辿り、幌尻山荘までの半ばから15回余に及ぶ渡渉開始となる。 渡渉靴に履き替えて、赤いテープを拾いながら進む。 当初、水の冷たさ流れの緩急に、部分的な高巻きに、名にしおう額平川の渡渉遡行を実感する。 雪解けを終え、好天による条件に恵まれ、深いところで膝を浸す水量と 清澄で足場を読める流れの中の渡渉で、さほどの難なく山荘に至る。 予定では、翌日の幌尻岳登頂であったが、天候の悪化懸念からサブザックを負って引続き登頂を目指す。 続く急登の中で、田中・新谷氏から「自分たちのペースで安全に歩きを楽しむから、リーダーは山頂を目指して下さい」との申し出を受ける。 躊躇はしたが、自分にとっては一期一会の拘りの山である。 二人の好意に甘える事にした。 トドマツの原生林の急登を行き、岳樺の小尾根に至ると戸蔦別岳の端正な山容が眼前に聳えている。岩と苔の中に細く糸を引く冷たい水「命の泉」から一登りすると、扁平な山頂の岩間に斑に雪を見る幌尻岳山頂尾根を仰ぎ見る。 その裾の北カールは紅葉真っ盛りである。 ハイマツと岩の尾根を行く途中「チッチッ」と小動物の鳴き声を聞く。 ナキウサギか? 新冠コースとの合流点から岩間の雪や霧氷を見ながら山頂を踏む。周囲の山々の展望、幌尻湖の俯瞰にしばしの憩いの時を過ごす。 山頂表示板は写真で見ていた長年の風雪に耐えた趣きのあるものではなく、今様の新しいものに取り換えられており、少し残念に思った。 往路を下り、命ノ泉から引き返した田中・新谷氏に迎えられて、夕暮れの山荘前のテーブルで食事をとる。 ザックや登山靴等を床下収納庫に収め、管理人から貸与された毛布を二つ折りにした寝場は、窮屈さを感じないものであった。 19時30分に消灯、即就寝となる。 未明、明日の雨天を見越して、早立ち登頂を目指す登山者達の気配を感じながらの居眠りも心地よいものだ。 朝食後、シャトルバスの発時間に余裕をもって山荘を発つ。 水量は昨日と変わらず。 冷水にも慣れたのか心地よく渡渉を繰り返す。下山バスは我々を含む4名の乗客である。 最終便は早朝登山の人達で混みあうことだろう。 当初の予定では次の通りであったが 9/20 福岡空港 → 新千歳空港 → とよぬか荘 9/21 とよぬか荘 → 第二ゲート 〜 幌尻山荘 9/22 幌尻山荘 〜 幌尻岳 〜 幌尻山荘 9/23 幌尻山荘 〜 第二ゲート → とよぬか荘 → 苫小牧 9/24 苫小牧 → 新千歳空港 → 福岡空港 天候により、幌尻岳登頂のため21日と22日の二日間の行程を合併行動する事になった。同行者には登頂を目前に見送る事となったが、額平川の渡渉と命ノ泉までの登行に満足してくれたのが、なによりだった。 因みに 23日は終日雨。 とよぬか荘からの入山バスは運行をせず。 危ういところであったが、山行目的をほぼ達成することができた。 余禄として 空いた23日は、熊の木彫り展を併設している白老の伊達藩陣屋跡を見学。国立アイヌ民族博物館は、2,020年4月の開館に向けて整備工事中。 残念ながら見学不可だった。
★トトちゃん 記★幌尻岳の初めての本格的な渡渉は、川沿いと云った感じではなく、渓谷に入っていく感じで、川幅も広く水量も多く流れも強い。 川底の石はヌルヌルしてとても石の上には乗れません。 水深は膝上まであり、水は冷たく足が痺れそうでしたが、ストックでバランスを取りながら渡る。 次から次へと渡渉点が現れる。 水流に足を取られて転ばないように、滑らないようにと慎重と緊張の連続でした。 幌尻山荘に着いたときの安堵感、達成感は忘れられません。 お天気にも恵まれて、日高山脈の自然に触れて忘れられない思い出深い山行でした。
★ ローズ記★ 日本百名山の中でも最難関の山! と言われる理由が納得できました。 幌尻山荘手前の15回余の渡渉は時間にして1時間半位でしたが、水流-水圧が強く足がすくわれそうでした。 水嵩は深いところで膝位でしたが、足をどこに置くと安定するのか、大きな石だと滑ったりで、石と石の間に足を入れ、途中から「もう濡れてもいい!」と覚悟して水に入ると安定しました。 今回私達は水量の少ない時(9月中旬)頃を選んだし、天気にも恵まれたので安全に渡渉できましたが、水嵩が増すと恐いと思いました。 山荘に着いた時は緊張感でくたびれてしまいました。その時は晴天だったので、リーダーには山頂に行っていただき、女性二人で山の稜線が見える所までと「命の水」まで登り2時間で下山。 山荘の管理人の忠告を聞き、1日早めに下山しました。 翌日は1日中雨でした。休養の山旅でした。
★ダンちゃん 記★ 15日 長者原からの乗継バスの時間差の為、緑の木々に覆われた登山歩道を牧ノ戸峠へ歩く。 登山者の車が溢れた峠から、好天に恵まれた初秋の連休 多くの家族連れの登山者で賑っている。 アキノキリンソウ・マツムシソウ・リンドウ等の色鮮やかな秋の花、秋を感じる爽やかな風の中に歩を進める。 扇ヶ鼻への分岐から反対方向の星生山への登路に入る。 山頂では、晴天の下に周囲の山々を展望、西千里ヶ浜を俯瞰し、岩稜を辿って久住分れに下る。時間との兼合いで久住本峰を割愛する。 水を湛えた御池を高巻きして無人の御池避難小屋へ入る。 神明水にて必要な水を確保のうえ、各人にて携行食をとる。 他の同宿者を迎えることなく、快適な眠りにつく。 16日 風邪気味のローズを残して、トトちゃんと共にガスに包まれ夜露 (後で夜半の降雨を知る) を 浴びたコースに、未明の中岳山頂を目指す。 中岳山頂は雲の中でご来光を望むべくもなく、早々 に天狗ヶ城へ移り避難小屋へ戻る。 薬服用により風邪の症状が軽減したローズと共に各人携行食をとる。満水の御池の喫水に沿って池を巡り北千里ヶ浜から法華院に下る。法華院の屋外温度計は20゜を表示している。 坊ヶツルの避難小屋にザックをデポして大船山へ向かう。 段原の旧避難小屋は取り壊され、新たな避難小屋が建築中である。 来春の完成が待たれる。 当初予定のコースの一部 (久住・稲星・北大船)をカットしたが、トレーニング山行としての目的は 十分果たしたものと思う。
★トトちゃん 記★ 重い荷物で歩けた事。 避難小屋泊りの食料は色々考えて持って行きましたが、足りないもの、要らないものがあり勉強になりました。 トレ山行を完歩できてホッとしています。
★ローズ 記★ リーダーから計画書をいただいた時、ほんばんよりハード! と思ってしまいました。 幌尻岳は渡渉があるものの1日目は標高差430mを4.5時間かけて歩けばいいし、山はサブザックで登ればいいのだから。 しかし、トレ山を体験して良かった事は星生への最初の登山道を再確認できた事、食料を軽量に したのでいつも腹八分で歩けた事。 二日間久しぶりに長時間歩いたため(?)ふくれた腹のガス抜きができ、腹がしまった事。 失敗は大汗をかいてしまい風邪をひいてしまった事、が、鼻水を止める薬、夜中に足がつった時の薬を準備していて、対処できた。
天気 晴れ 9:00 大任道の駅集合 ⇒ 添田公園駐車場 → 添田神社 →一ノ滝 → 針ノ耳 → 岩石山 → 八畳岩 →岩石山 → 奥ノ院 → 添田神社 → 添田公園駐車場 ⇒ 大任道の駅解散
初の岩石山。頂上付近にはかつて岩石城があり、秀吉に半日にして落城されたという話しを聞いて、一気に興味が湧いてのスタート。 滝のコース、不動明王を過ぎると多少急勾配ですが、歩き易く感じました。 山頂の国見岩、梵字岩、八畳岩など巨石からは、田川全体が見下ろせてなかなかの眺望です。 城跡もわずかな石垣に名残があり、添田の歴史に触れることができました。 猛暑の中ですが、時折滝の音で涼を感じ、見所満載の楽しい山行。 そして、疲れない歩き方を意識した学びの多い山行となりました。
9月になっても、異常な蒸し暑さは、変わらない。早く涼しくなって、本格的な秋の訪れが待ち遠しい。9月は3連休が2回もあり、格好の遠出の機会だ。後半にもなると、紅葉を愛でる楽しみが期待できる。それを当て込んで、「北アルプスのテント泊山行」を計画した。目的地は、笠ヶ岳(2898m)。久しぶりの新穂高だ。でも、その前に、ミーティング&トレーニングは必須だ。それで、台風の影響が心配だったが、英彦山にテント泊縦走にやって来た。夜は、さすがに涼しく20℃。しかし、テントの中にいると、温室状態。 いつもの焼きソバ&ウインナーで2時間を飲んで過ごした。 朝はすぐにやって来た。なんとも不気味な朝焼けの空を眺めながら、出発の準備をする。本番通りに必要な装備を全て持って行くことにした。野峠まで来ると、もう6時半を過ぎていた。強風ぎみだが、雨が降り出す気配はない。かえって涼しくて大助かりだ。10時間は歩き通すつもりで、経読岳までの往復を決めた。犬ケ岳までの道のりは、割と歩きやすくて3時間位で来た。(9:40) しかし、それからが長かった。日も高くなり、最後の標識から、経読岳までは、実際以上に長く感じた。縦走路も荒れたままだった。 たぶん初めて来たはずの経読岳は、展望も無く、季節はずれの暑さの中に、ひっそりとしていた。 なんとか、5時前には、野峠に帰り着きたい思いで、後半戦を歩き出すが、犬ヶ岳までの登り返しがボディブローのようにきつい。体力消耗による下山中の事故防止を意識しながらも、歩き続けた。そして、5時が過ぎた。空模様があやしくなり始めた。雨が降り出しそうな気配だ。ぱらっと雨が降りだしたと思ったら、夏の日の午後のような夕立に見舞われてしまった。後少しで縦走も終了と言う所での突然の夕立だ。濡れるがままで、遂に帰着。べとつくような蒸し暑さが漂っていた。何とか11時間を歩き通した。結果として、 時間はかかってしまったが、本番に向けて、必要な鍛錬山行になったと思っている。