★岳 記★
10月最後の週末に、中国地方の山々に秋山登山をしてきた。運良く3日間とも天気に恵まれて、紅葉の山々を楽しむことができた。「三瓶山」は、ガイドブックに載っているコースを辿ったが、男三瓶~女三瓶間が通行不能になっており、迂回コースを通ることになった。予定時間を超えての山歩きになったが、周回してみると色んな角度から三瓶の山並みを眺めることができて良かった。6時間以上は歩いたが、逆に良かった。
「大山」は、日曜日で最初は曇りがちだったが、後に回復してきて、山道は多くの登山者で賑わっていた。コースは、元谷から「夏山登山道」に合流するコースを歩いた。麓は見事な紅葉で、申し分なかった。元谷に来ると、山頂部は厚い雲に覆われて肌寒むかった。しかし、登山道に入ると、また紅葉の美しさに魅了されて、急な山道も楽しむことができた。山頂(1709m)に着く頃には、空も晴れわたり、多くの登山者が思い思いにくつろいでいた。
眺望も効いて、「剣が峰」に雲が流れていく様に、荒々しい大山の山並みを感じた。つい、縦走してみたい気持ちに駆られてしまった。少し離れて、紅葉の「烏ヶ山」が穏やかにたたずんでいた。
下山しだしてから、風が冷たく吹き始めた。樹林帯に入るまでの短い間だったが、昼間でも2000m近い秋の山では、防寒(風)対策は必須だ。最後は鍵掛峠で、紅葉の大山(南壁)の絶景を堪能して、三徳山(みとくさん899.6m・鳥取県)に移動した。
そして、これが思わぬ「サプライズ登山」になってしまった。登山ツアー最後に、観光気分で訪れたつもりが、(1)要参拝料&登山料 (2)履き物チェック (3)単独登山不可 (4)雨天時登山不可 (5)和袈裟(タスキ)着用等の条件が受付事務所に示されていた。
これらで十分にあっけにとられてしまったが、さらに驚いたのは、登山を始めてからの道のりの険しさだった。HPに「投入堂」登山や歴史が詳細に載っているので、確認してもらって、是非多くの人に体験してもらいたいと思う。キャッチフレーズの「日本一危ない国宝鑑賞」であることは、まず間違いない。ただし北九州から行くと、高速を利用しても6時間はかかるので、秋の行楽シーズンに週末をはずして、行くのが賢明かも!